境界性パーソナリティ障害(BPD)とは?

境界性パーソナリティ障害(BPD)とは?

境界性パーソナリティ障害(BPD:Borderline Personality Disorder)における「境界」とは、うつ病統合失調症などの症状との境界(類似性)を意味し、「パーソナリティ障害(人格障害)」とは、社会生活や対人関係に支障を来すほどの性格の極端な偏りを意味します。

概ね次の基準を満たす場合に、パーソナリティ障害と診断されます。

  1. 極めて調和を欠いた持続的行動パターンを示す。
  2. 持続的行動パターンは、柔軟性がなく、個人的・社会的状況の広い範囲に及ぶ。
  3. 持続的行動パターンが、職業的・社会的機能に重大な障害を引き起こしている。
  4. 持続的行動パターンは、小児期または青年期に始まり、成人期に入っても持続する。
  5. 持続的行動パターンは、薬物や脳の損傷による直接的な作用によるものではない。

境界性パーソナリティ障害には、次のような特徴があります。

  1. 「自分には価値がない」といった自己評価が低く、他人の評価を過剰に気にしてしまいます。そのために、他人の評価に振り回され、疲れ果ててしまいます。そして、一旦他人から否定的な評価を受けると、自分は見捨てられたという極度の不安に襲われます。
  2. 他人の一言で自分が全て否定されたように感じ、怒りが噴出したり、自分を極端に責めたりするなど、暴力や自傷行為に走りやすいといった、周囲との関係で感情が極端にぶれてしまいます。
  3. 白か黒か、全か無か、といった中間がない思考パターンをとりやすく、妥協点を見出すような考えができにくくなります。何事も完璧でなければ意味がないという強い思い込みがあるため、たとえば仕事面においては、やる時は素晴らしいが、ダメな時はダメという行動として現れやすくなります。
  4. 過剰に適応したり、激昂したり、自己否定からの自傷行為など、行動パターンが極端になりやすく、特に、家族に対して激しい怒りをぶつけ、家族間のコミュニケーションが非常に混乱します。

境界性パーソナリティ障害は主に思春期に発症することが多いとされ、疫学調査では、人口の1〜2%程度存在するとされています。

境界性パーソナリティ障害の治療は、薬物治療とカウンセリングが中心となりますが、特に、感情の激しい起伏を抑える薬物治療とともに、思考パターンにおいて、「いい加減さ」「適当さ」を身に付けていくことが重要であるといわれています。

この記事へのコメント

1. Posted by たまこ   2011年10月07日 12:39
29歳・女性です。以前から この疾患は 自分に当てはまる事が多いなと、気になっていました。医療機関を受診した事はあるものの、特に「何病だ」とは言われた事がありません。
しかし、特徴・1.2のような性格傾向も、子供のころからあり、人間関係も本当に辛かったです。自傷行為や破壊行為もかつてありました。
現在は 結婚し、あまり極端な事もしなくなりましたが(環境にも恵まれ)、まだ爆弾を抱えているような気持ちです。些細なことから、激しい怒りに駆られたり、ものにあたってしまうこともあります。
体調も不安定です。月経前に辛くて、婦人科からピルをもらっていますが、最近効果も薄れてきています。暑さ、寒さにも弱いです。
性格と共に、身体も過敏で大変です。
私の疾患は、いったい何なのでしょうか。
こんなに苦しいのに、何だかわからないのは
腑に落ちません。
一体どうしたら楽になるのでしょうか。
2. Posted by 運営者どすこい   2011年10月07日 23:40
たまこさん

はじめまして。どすこいです。

大変お辛いですね。病気が特定できないという問題と、果たして病気なのかという問題、つまり性格や体質ではないのかという問題がありますね。信頼できる心療内科医に出会えると良いのですが。

またお気軽に書き込んでください。少しは気が紛れるかもしれません。

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