精神医学と精神障害

精神医学とは、精神の障害を対象とする医学の一分野で、従来は狭義の精神疾患を対象としていた関係で、精神病学といわれていましたが、今日においては、広く精神障害全般の原因、症状、診断、治療、リハビリテーション、社会復帰、予防などを科学的に研究する学問をいいます。

精神疾患の原因として、従来から、「外因」「内因」「心因」の3つがあげられています。それぞれを簡潔にいうと、外因とは脳自体の異常を意味し、内因とは遺伝的な素因を意味し、心因とは社会的な要因を意味します。前述の狭義の精神疾患とは、外因性の精神疾患を指します。

精神医学は、心理学や社会学と境界を接しており、また、研究内容によって、精神病理学、脳病理学、神経心理学、遺伝学、脳生化学、分子生物学、児童精神医学、青春期精神医学、老年精神医学、司法精神医学など、数多くの領域があります。

精神医学は、究極的には「心とは何か」という、精神の働きと、その障害の本態を究明する学問といえます。

(2009年12月10日掲載)
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