リストカット症候群と抑うつ気分
リストカット症候群は、手首自傷症候群ともよばれ、対人関係が誘因となった、周囲が自分を受け入れてくれないという「見捨てられ体験」を表現していることが多いとされています。
リストカット症候群では、身近にあるカッターやカミソリなどを使って、リストカットや太ももなどを切りつける行為を繰り返します。
傷は深くなく、縫合の処置が必要のない場合が多いといわれていますが、結果的に自殺死に至るケースも稀ではないため、油断はできません。
リストカット症候群は圧倒的に若い女性に多いとされ、また、自傷行為の直前は現実感がなく、生きているという実感も薄いことが特徴で、自傷行為によって現実感を取り戻したり、ときに自傷行為によって達成感や満足感を感じることもあるといわれています。
自傷行為に走る人の多くは慢性的に抑うつ気分や空虚感を抱いており、その要因として、リストカット症候群の根底には、幼少期からの特に母子関係の不安定さが関連していると考えられています。
リストカット症候群の治療としては、SSRIなどの抗うつ薬が有効とされていますが、薬物治療だけでは十分とはいえず、深く刻まれた心の傷を癒すためには、認知療法などの精神療法を併せて実施していく必要があります。
(2009年12月4日掲載)
リストカット症候群では、身近にあるカッターやカミソリなどを使って、リストカットや太ももなどを切りつける行為を繰り返します。
傷は深くなく、縫合の処置が必要のない場合が多いといわれていますが、結果的に自殺死に至るケースも稀ではないため、油断はできません。
リストカット症候群は圧倒的に若い女性に多いとされ、また、自傷行為の直前は現実感がなく、生きているという実感も薄いことが特徴で、自傷行為によって現実感を取り戻したり、ときに自傷行為によって達成感や満足感を感じることもあるといわれています。
自傷行為に走る人の多くは慢性的に抑うつ気分や空虚感を抱いており、その要因として、リストカット症候群の根底には、幼少期からの特に母子関係の不安定さが関連していると考えられています。
リストカット症候群の治療としては、SSRIなどの抗うつ薬が有効とされていますが、薬物治療だけでは十分とはいえず、深く刻まれた心の傷を癒すためには、認知療法などの精神療法を併せて実施していく必要があります。
(2009年12月4日掲載)
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