行為障害(CD)と非行
行為障害(CD:Conduct Disorders)とは、他者の人権や年齢相応の社会的ルールの侵害を6か月以上反復・継続するもので、一般的にいわれる「非行」と内容的に変わりはありません。
行為障害は、人や動物に対する攻撃、物の破壊、窃盗など、重大な反社会的行為の有無によって診断されます。
行為障害は、発症年齢により2つに分類され、10歳前に発症する場合を小児期発症型、10歳以降に発症する場合を青年期発症型といいます。
小児期発症型の行為障害は、攻撃的行動が強く、成人後においても反社会的な経過をたどり、「DBDマーチ」を形成しやすいとされています。DBDマーチのDBDは、破壊的行動障害や崩壊性行動障害を意味する「Disruptive Behavior Disorders」の頭文字をとったもので、マーチ(march)は進展を意味します。
一方、青年期発症型の行為障害は、攻撃的行動は少なく、友人関係も良好な軽症例が多いとされています。
なお、挑発的で理屈っぽく、不従順な言動は示すものの、重大な反社会的行動には至らない程度のものは、反抗挑戦性障害とよばれています。ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された子供の約4割が反抗挑戦性障害の診断基準を満たし、そのうち約3割が思春期前後から行為障害を示すといわれています。
行為障害や反抗挑戦性障害は、子供の素因と養育・教育などの環境要因が、その時代の文化的要因と複雑に絡み合い生じると考えられています。
(2009年12月31日掲載)
行為障害は、人や動物に対する攻撃、物の破壊、窃盗など、重大な反社会的行為の有無によって診断されます。
行為障害は、発症年齢により2つに分類され、10歳前に発症する場合を小児期発症型、10歳以降に発症する場合を青年期発症型といいます。
小児期発症型の行為障害は、攻撃的行動が強く、成人後においても反社会的な経過をたどり、「DBDマーチ」を形成しやすいとされています。DBDマーチのDBDは、破壊的行動障害や崩壊性行動障害を意味する「Disruptive Behavior Disorders」の頭文字をとったもので、マーチ(march)は進展を意味します。
一方、青年期発症型の行為障害は、攻撃的行動は少なく、友人関係も良好な軽症例が多いとされています。
なお、挑発的で理屈っぽく、不従順な言動は示すものの、重大な反社会的行動には至らない程度のものは、反抗挑戦性障害とよばれています。ADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された子供の約4割が反抗挑戦性障害の診断基準を満たし、そのうち約3割が思春期前後から行為障害を示すといわれています。
行為障害や反抗挑戦性障害は、子供の素因と養育・教育などの環境要因が、その時代の文化的要因と複雑に絡み合い生じると考えられています。
(2009年12月31日掲載)
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