睡眠薬の減量・中止基準

うつ病では不眠が多くみられ、睡眠薬が通常処方されます。睡眠薬に対しては、飲み続けていて大丈夫だろうか?といった不安がつきまといます。

なかには、こうした不安や、少し不眠が改善したからと、自分の勝手な判断で睡眠薬を減量したり中止してしまう人がいると聞きますが、これはかえって不眠を悪化させたり、不眠を再発させたりするので、必ず医師の指示に従って減量・中止する必要があります。

特に、うつ病をはじめとする精神疾患に伴う不眠の場合は、うつ病などが十分に改善するまで睡眠薬も継続服用する必要があるとされています。

睡眠薬の減量・中止には、反跳性不眠(はんちょうせいふみん)や退薬症候のリスクが伴うことに注意を要します。

反跳性不眠とは、睡眠薬を急に中止した場合に一時的に起こる強い不眠状態をいいます。また、反跳性不眠は、半減期の短い(短時間型)睡眠薬ほど起こりやすいとされており、半減期の長い(長時間型)睡眠薬と比較して、減量・中止は長い期間をかけて行われます。

退薬症候とは、長期間にわたり服用していた薬(睡眠薬など)を減量・中止した時に引き続いて起こる様々な症状をいいます。これは、体内から急速に消失する薬に対して生体に備わるホメオスタシス(恒常性)が追いつかないためと考えられています。

睡眠薬の減量・中止が可能かどうかの基準としては、一般に次の5つが用いられています。

  1. 睡眠薬によって不眠が改善していること。
  2. 睡眠習慣・寝室環境に問題がないこと。
  3. 不眠に対する恐怖感が軽減していること。
  4. 睡眠薬に対する極度の不安が存在しないこと。
  5. 睡眠時間に対する誤った認識(8時間信仰)がないこと。

(2010年2月6日掲載)
スポンサーリンク
コメント投稿(運営者確認後に表示)
※運営者の判断によリコメントが表示されない場合(誹謗や中傷など)がありますので、ご了承ください。また、特定の病院に対するお問い合わせにつきましては、ご覧になった病院へ直接お願いいたします。
名前
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
スポンサーリンク
記事検索


Copyright © 2007-2019 「うつ」の心に癒しを。