職場復帰とリハビリ出勤

リハビリ出勤制度は、試し出勤制度ともよばれ、高い職場復帰率が期待できる制度として厚生労働省でも考えています。

厚生労働省が2004年10月に発表した「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」では、リハビリ出勤制度は、労働者が実際の職場において、自分自身と職場の状況を確認しながら復職の準備ができる制度と位置付けています。ただし、リハビリ出勤制度は、職場の都合ではなく、あくまで労働者の主体的な考えや判断に基づいて運用されるべきであると注意を促しています。

そして、うつ病など精神疾患による休職は、多くの労働者にとって働くことに対する自信を失わせる出来事であることから、周囲の適切な心理的支援が重要であるとしています。

特に、必要以上に自信を失っている状態での職場復帰は、心の健康だけでなく、仕事の遂行能力の回復にとってもマイナスの影響を与える可能性が高いので、管理者は、職場復帰をしようとしている労働者の焦りや不安に対して十分に耳を傾け、心の健康の回復を優先させるスタンスが必要だとしています。

さらに、問題が生じた場合には早めに相談するよう労働者を導き、会社内の産業保健スタッフなどと連携しながら、適切な支援を行う必要があるとの考えを示しています。

(2010年2月25日掲載)
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