身体の病気と睡眠障害

痛みやかゆみを生じさせる身体的な疾患によって、入眠障害や中途覚醒といった不眠が起こることがあります。たとえば、アトピー性皮膚炎や水虫のかゆみ、腰痛やがんの痛みなどは、頻繁に不眠をもたらします。また、喘息などの呼吸器疾患や頻尿なども、同様に不眠をもたらします。

さらに、睡眠時無呼吸症候群(SAS)や、睡眠中に下肢の筋肉が周期的に収縮と弛緩を繰り返すために睡眠が中断される睡眠時ミオクローヌス症候群、足がびくんとして目が覚める周期性四肢運動障害、足がムズムズして寝つけないむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)なども、不眠を頻繁にもたらします。

うつ病をはじめとする精神疾患では、多くの場合に不眠がみられます。うつ病以外では、統合失調症躁病などにおいても、不眠が頻発します。

うつ病の場合、いつもより早く目が覚めてしまう早朝覚醒や、夜中に何度も目が覚める中途覚醒が特徴的ですが、中高年以上での不安やイライラ感が強いうつ病の場合では、入眠障害がよくみられます。

統合失調症では初期の段階から不眠が現れますが、幻覚や妄想などに隠れて不眠が見過ごされることが多いといわれています。また、躁病の場合、次から次へと考えが浮かんで、寝る間を惜しんで何かをしていないといられなくなります。

(2010年3月6日掲載)
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