心を癒す「オキシトシン」

オキシトシンは、下垂体後葉ホルモンともいい、脳内で合成され下垂体後葉から血中に分泌されて、様々な機能を果たしています。具体的には、出産時の子宮筋収縮誘導や母乳分泌促進、ストレス反応のコントロールなどが知られています。また、自閉症患者において、オキシトシンの血中濃度が低いことが知られています。

2005年6月の学術誌「Nature」に掲載されたスイスの心理学研究グループの報告では、オキシトシンは、他人に対する信頼感情を醸成するとしています。

金沢大学がホームページ(http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med63/shimin_hiroba/shimin_hiroba2.htm)で発表している「オキシトシン(下垂体後葉ホルモン)の新しい機能:相手を信用する気持ちを増加させる。」によると、オキシトシンの可能性について次のように述べています。一部引用してご紹介します。
オキシトシンの精神病患者への応用も大いに考えられる。社会恐怖症や社会生活・集団行動の不得手な人、(母子の)分離不安の欠如に続き社会行動・集団生活に問題を持つ自閉症やアスペルガー障害など、社会生活と没交渉になる精神状態に対して、オキシトシンがどのような役割を持っているかについて、今後の研究でさらに理解がすすめば新しい治療法として浮上してくるかもしれない。

東北大学が行ったオキシトシン受容体遺伝子欠損マウスを使った実験によれば、このようなマウスに、保育行動の低下、攻撃性の上昇、他の個体を認識記憶する能力の低下、母親を求める鳴き声の低下など、様々な行動異常が見られたといいます。(2005年10月17日付東北大学大学院農学研究科プレスリリース「オキシトシン受容体遺伝子欠損マウスは社会行動の広範な異常を見る」より。)

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(2010年2月18日掲載)
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