森田療法の「あるがまま」

森田療法では、「あるがまま」という言葉(標語)がよく使われます。この「あるがまま」には、不安や恐怖をそのまま受け止めるというだけでなく、不安や恐怖があることによって生じる自然な心の動きをもそのまま受け止めるという意味も含まれます。

したがって、「あるがまま」でいるためには辛い苦しいと思ったり早く治したいと思ってはいけない、と思うのは、間違いということになります。このような自然な心の動きがありながらも、建設的な方向へと行動を起こす。それが大切なのだと森田療法では考えます。

また、「あるがまま」は、決して手段ではありません。「あるがまま」を続けていれば、病気が治るというものではありません。「あるがまま」は、結果として捉えるべきものといえます。

つまり、不安や恐怖を抱え、辛く苦しいながらも建設的な行動を起した結果得られる、心の境地というべきものが、「あるがまま」の本来の姿といえます。

森田療法では、「あるがまま」の他にも様々な標語が使われます。2つご紹介します。

「不安常在」
人生において不安はつきものである。不安に抵抗したり、不安から逃げていては、余計に不安が大きくなる。不安と共に生活する。これが、人間の本来の姿である。

「日々是好日」
その日の気分が悪くても、仕事の成果が上がりさえすれば、その日は好日である。逆に、気分が良くても、仕事の成果が上がらなければ、その日は好日とは言えない。

<関連記事>
うつ病に効果がある精神療法

(2010年5月9日掲載)
スポンサーリンク
コメント投稿(運営者確認後に表示)
※運営者の判断によリコメントが表示されない場合(誹謗や中傷など)がありますので、ご了承ください。また、特定の病院に対するお問い合わせにつきましては、ご覧になった病院へ直接お願いいたします。
名前
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
スポンサーリンク
記事検索


Copyright © 2007-2019 「うつ」の心に癒しを。