仕事の要求度−コントロールモデルとは?
国際労働機関(ILO)はこれまで、職業性のストレスは職場における最も重大な健康障害因子の一つであり、また、職場のメンタルヘルスは危機的状況にあるといった指摘をしてきています。
職業性ストレスの原因で最も健康への影響が大きいものが、「仕事の要求度」「仕事の裁量度(コントロール性)」「職場の人間関係」の3つです。このうち、「仕事の要求度」と「仕事の裁量度」の2つの組合せによってストレスの大きさを捉える理論が、「仕事の要求度−コントロールモデル」です。
仕事の要求度−コントロールモデルにおいて、最も心身の不調や健康問題の現れやすいタイプが、「仕事の要求度」と「仕事の裁量度」のバランスが偏っているタイプ。具体的には、「仕事の要求度」が高いにもかかわらず、「仕事の裁量度」が低いタイプです。心筋梗塞のリスクが最も高いとされるのが、このタイプです。
逆に、最もストレスの生じにくいタイプが、「仕事の要求度」が低く、「仕事の裁量度」が高いタイプです。仕事の難易度が低く、かつ自分の思いどおりに仕事ができるならば、ストレスも生じにくいといえます。
しかし、事はそう単純ではありません。たとえば、「仕事の要求度」が低い場合、確かにストレスが高まることは少ないといえますが、仕事に対しては受動的になり、仕事に対するモチベーションが下がり、ひいては、無気力に近い状態になる危険さえあるという指摘があります。
(2010年7月18日掲載)
職業性ストレスの原因で最も健康への影響が大きいものが、「仕事の要求度」「仕事の裁量度(コントロール性)」「職場の人間関係」の3つです。このうち、「仕事の要求度」と「仕事の裁量度」の2つの組合せによってストレスの大きさを捉える理論が、「仕事の要求度−コントロールモデル」です。
仕事の要求度−コントロールモデルにおいて、最も心身の不調や健康問題の現れやすいタイプが、「仕事の要求度」と「仕事の裁量度」のバランスが偏っているタイプ。具体的には、「仕事の要求度」が高いにもかかわらず、「仕事の裁量度」が低いタイプです。心筋梗塞のリスクが最も高いとされるのが、このタイプです。
逆に、最もストレスの生じにくいタイプが、「仕事の要求度」が低く、「仕事の裁量度」が高いタイプです。仕事の難易度が低く、かつ自分の思いどおりに仕事ができるならば、ストレスも生じにくいといえます。
しかし、事はそう単純ではありません。たとえば、「仕事の要求度」が低い場合、確かにストレスが高まることは少ないといえますが、仕事に対しては受動的になり、仕事に対するモチベーションが下がり、ひいては、無気力に近い状態になる危険さえあるという指摘があります。
(2010年7月18日掲載)
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