自殺未遂6割に境界性パーソナリティ障害

自殺未遂6割に境界性パーソナリティ障害

2010年7月28日付朝日新聞によると、抗精神病薬の過剰摂取やリストカットなどの自殺行動で精神科に入院した患者の約6割が、境界性パーソナリティ障害と診断されていたことが、都立松沢病院の調査で明らかにされたようです。

境界性パーソナリティ障害は、自己評価の低さに由来する極度の不安、全か無かといった中間がない思考パターン、激昂や自傷行為、過剰な適応といった極端な行動パターンなどを特徴とする精神疾患です。境界性パーソナリティ障害は主に思春期に発症することが多いとされ、疫学調査では、人口の1~2%程度存在するとされています。

2006~2007年の松沢病院の入院患者のうち、自殺未遂歴のある155人(男性68人:女性87人)に面接調査。境界性パーソナリティ障害と診断された人は全体の56%で、特に女性の割合が高く、男性の41%に対し女性は67%だったといいます。

境界性パーソナリティ障害は衝動的な自殺行為を繰り返すケースが多いことから、松沢病院では、日本の自殺対策は中高年のうつ病対策に偏っており、若年層における境界性パーソナリティ障害への対策も必要だと指摘しています。

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