災害時の精神医療(概要)

災害後の被災者は、現実的な被害としての死傷や家屋の喪失などによる苦痛と同時に、突然の運命に見舞われたことに対する言いようのない恐怖や不安を感じています。そこで、生命、身体、生活への迅速で適切な対応がまず重要だと言えます。ただ、それだけで恐怖や不安という心理反応の全てが解消されるわけではなく、精神的な問題を念頭に置いた対応がどうしても必要になります。

災害後はできるだけ早い時期に、支援者が被災地に出向き、被災者と顔を合わせ、言葉を交わすこと(ファーストコンタクト)が重要とされています。ファーストコンタクトが遅れると、被災者は不安、絶望、混乱の中に取り残されることになるからです。ファーストコンタクトにおいては、精神的に不安定な被災者に対する簡単な心理教育(心理学的情報の提供)を行うことが望ましいとされています。

この心理教育は、災害に伴う一般的な心理的変化と、その心理的変化への対処方法、そして精神的な援助体制に関するものになります。特に心理的変化が生じうるということを知らせることは、十分な意味があるとされています。また、ホットラインなどの相談窓口についても、できるだけ早い時期に周知徹底する必要があるとされています。さらに、災害情報など各種情報にいたずらに動揺しないこと、デマに惑わされないことを助言することも、ファーストコンタクトの重要な役割とされています。

【出典】
「災害時地域精神保健医療活動ガイドライン」
(厚生科学特別研究事業)

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(2011年3月28日掲載)
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