抗うつ薬が神経細胞を増やす

藤田保健衛生大学は2013年1月4日付プレスリリースで、抗うつ薬の投与によって正常な成体マウスの大脳皮質の神経細胞を増やすことに成功したと発表しています。

これまで正常な(脳梗塞などで損傷されていない)状態の成体の大脳皮質では、神経細胞が新たに生まれることはないと考えられていました。

今回の研究で用いられた抗うつ薬は、国内では現在未承認のフルオキセチン(製品名:「プロザック」)というSSRI。研究グループがこのフルオキセチンを正常な成体マウスに投与して調べたところ、何も与えないマウスに比べて約19倍、神経細胞が増えていたといいます。

神経細胞が増えていたのは、大脳皮質のほとんど全ての領域(前頭皮質、運動皮質、体性感覚皮質、視覚皮質)にわたり、また、新しい神経細胞の約80%が、抑制性神経伝達物質であるGABA(ギャバ)を発現していたといいます。

うつ病統合失調症などの精神疾患ではGABAが減少することが知られていることから、今後、神経細胞の増殖をターゲットとした新しい予防・治療法の開発や創薬につながることが期待されます。

(2013年1月13日掲載)
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