新抗うつ薬「Brintellix」:米国で販売承認
武田薬品工業は2013年10月1日付プレスリリースで、抗うつ薬「Brintellix」(一般名:ボルチオキセチン臭化水素酸塩)について、米国食品医薬品局(FDA)より、成人の大うつ病(だいうつびょう:躁状態を示さず抑うつ状態のみを示すうつ病)を適応症とした販売承認を取得したと発表しています。
「Brintellix」は、セロトニンの再取り込みを阻害するとともに、複数のセロトニン受容体に作用する初めての抗うつ薬。デンマークのルンドベック社が開発し、米国における臨床試験は、ルンドベック社と武田薬品工業が共同で実施しています。
臨床試験において多く見られた副作用としては、吐き気、便秘、嘔吐で、このうち最も多く見られた副作用は、吐き気だったといいます。なお、体重の変化については、有意な影響は認められなかったといいます。
「Brintellix」では、臨床試験の結果から、高用量投与時により高い治療効果が示されています。承認用量は1日5〜20mgで、推奨服薬開始用量は1日10mgです。なお、食事の摂取に関わらず服用可能とされています。
ルンドベック社と武田薬品工業は、日本においても「Brintellix」を共同で開発・販売を行うとしています。ちなみに、ルンドベック社は2012年5月、特許庁より「ブリンテリックス」の商標登録を受けており(特許庁商標検索結果)、おそらくこれが日本における製品名になるだろうと思われます。
◇雑感
【追記】
武田薬品工業は2014年1月22日付プレスリリースで、抗うつ薬「Brintellix」(ブリンテリックス)について、米国内における販売を開始したと発表しています。
【追記】
武田薬品工業は2016年6月2日付プレスリリースで、米国内で販売している抗うつ薬ボルチオキセチン臭化水素酸塩の製品名を、「Brintellix」から「Trintellix」(トリンテリックス)へ変更すると発表しています。変更の理由は、製品名混同を避けるためとしています。
(2016年6月7日更新)
「Brintellix」は、セロトニンの再取り込みを阻害するとともに、複数のセロトニン受容体に作用する初めての抗うつ薬。デンマークのルンドベック社が開発し、米国における臨床試験は、ルンドベック社と武田薬品工業が共同で実施しています。
臨床試験において多く見られた副作用としては、吐き気、便秘、嘔吐で、このうち最も多く見られた副作用は、吐き気だったといいます。なお、体重の変化については、有意な影響は認められなかったといいます。
「Brintellix」では、臨床試験の結果から、高用量投与時により高い治療効果が示されています。承認用量は1日5〜20mgで、推奨服薬開始用量は1日10mgです。なお、食事の摂取に関わらず服用可能とされています。
ルンドベック社と武田薬品工業は、日本においても「Brintellix」を共同で開発・販売を行うとしています。ちなみに、ルンドベック社は2012年5月、特許庁より「ブリンテリックス」の商標登録を受けており(特許庁商標検索結果)、おそらくこれが日本における製品名になるだろうと思われます。
◇雑感
新抗うつ薬「ブリンテリックス」が米国で承認された。成功率が数万分の1ともいう医薬品開発は、つくづく地道な作業だと思う。今こそ、一時は仕分けられたスパコン京の出番でしょ。2位を目指すなんて器用な真似はしない方がいい。ダレること必定である。
【追記】
武田薬品工業は2014年1月22日付プレスリリースで、抗うつ薬「Brintellix」(ブリンテリックス)について、米国内における販売を開始したと発表しています。
【追記】
武田薬品工業は2016年6月2日付プレスリリースで、米国内で販売している抗うつ薬ボルチオキセチン臭化水素酸塩の製品名を、「Brintellix」から「Trintellix」(トリンテリックス)へ変更すると発表しています。変更の理由は、製品名混同を避けるためとしています。
(2016年6月7日更新)
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