糖尿病とうつ病の併発

糖尿病患者はうつ病を併発しやすいことが知られており、国立精神・神経医療研究センターの分析によると、うつ病またはうつ病を併発している疑いのある人の割合が4割を超えています。

うつ病との併発率の高さの要因の一つとして、糖尿病治療においては食事制限などの自己管理が強く求められ、長引く治療とともにストレスが高まるからではないかと考えられています。

また、うつ病を併発することで、糖尿病に起因する合併症の併発率がアップし、合併症の経過が悪化する可能性が指摘されています。その他、糖尿病治療の遵守率の悪化→血糖コントロールの悪化、生活の質の悪化、死亡率の増加なども指摘されています。

うつ病を併発している糖尿病患者の約半数は、うつ病に気づいていないといわれており、心の不調を感じたらすぐに主治医に相談することが大切だといえます。

ちなみに、一部の抗うつ薬は食欲を亢進させることがあり、糖尿病の悪化につながる可能性があることから、薬剤選択の際に配慮が必要だとされています。

【出典】
・「糖尿病とうつ病」国立精神・神経医療研究センター
・「糖尿病とこころ」厚生労働省
・「日本うつ病学会治療ガイドライン II.大うつ病性障害 2013 Ver.1.1」

◇雑感
糖尿病患者はうつ病を併発しやすく、また反対に、うつ病患者は糖尿病を併発しやすいという。思うにこの2つの病気はある意味で似ている。糖尿病は体のエネルギーが足りなくなる病気、うつ病は心のエネルギーが足りなくなる病気。まさに身心一如なんだな。

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(2013年12月8日掲載)
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