うつ病を予防する力

うつ病を予防する力があるとすれば、私は『言葉の力』だと思います。昔から言霊といいます。言葉は、人の魂に届くだけではなく、自分自身の魂にも届きます。

自分自身を知る手段は、言葉です。言葉を大事にすることは、すなわち自分自身を大事にすることです。人と向かい合うか・自分自身と向かい合うかを問わず、言葉を介した対話によって、自分自身のありのままの姿が見出され、ストレスは発散されるのだと思います。

ハウツー的なことを申し上げれば、自分自身を的確に知るには、言葉の数(ボキャブラリー)を増やすことだと思います。分からない言葉に出会ったら、見過ごさないで直ぐに辞書を引いてみてください。ちなみに、私は最低2つの辞書を引いています。

余談ですが、かつて私に向けられたコメントに「本当は心理学しらないですよねW。(中略)そんなのにカウンセラー的な事できるかぁw。」というものがありました。ここで重要なのは、心理学という一種の統計学を通して人の心や自分の心を理解しようとする姿勢が、そもそも大変な間違いだということです。

◇雑感
僕にとって言葉の力といえば、相田みつを。相田みつを美術館にも何度足を運んだことか。さて。言葉の力を信じる僕自身が、無言の圧力を意図して利用するときがある。北風と太陽の寓話があるが、太陽になれない我が器の小ささを実感し反省する日々である。

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(2014年3月28日掲載)
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この記事へのコメント
1. Posted by 渉86   2014年03月31日 18:50
どすこいさん
ご無沙汰しております。
私も同じことを考えていた休職期間でした。言葉ほど力を与えるものはなく、裏返せば言葉ほど人を傷つけるものはないと感じています。
心地よい言葉を使えば、潤いになり、輝きの原動力となることを、自分の当事者としての経験から学びました。ありがたいことです。
新たな道を歩むこととなり、実は自殺予防対策に関わります。不思議なご縁だと思います。私自身、感じたありのままのことがお役に立てるのならと、その道を選びました。
まだ本調子ではありません。
ゆっくりゆっくりと。やっていきます。
2. Posted by 運営者どすこい   2014年04月01日 06:29
渉86さん
新たな道においても苦労はあるだろうけれど、常に地に足を着けて。渉86さん自身の長く暗く辛い経験は、きっと新たな道で生きるはずです。
3. Posted by 渉86   2014年04月01日 22:53
どすこいさん
そうですね^_^どことなく私のドン底の経験を生かす場に導かれたような気がします。不思議ですね。
想像以上に厳しい環境となると思います。私の所在地はどすこいさんがご存知の通りなので、こころの問題で苦しんでいる方々と出会うことになるわけです。言葉の力が生きる時だと思います。
相田みつをさんの単行本はあの四年前から持ち歩いてますが、ボロボロになってしまいました。一時期は本を読むこと→文字さえも読むのが嫌でたまらなくなった時期もあり、ダメになりましたが、今はまた本をバッグに入れていつでも読めるようにしています。相田みつをさんの言葉一つ一つが、私の師匠である方と重なっているのです。
4. Posted by 運営者どすこい   2014年04月02日 06:43
渉86さん
どんな道を選んでも必ず壁にぶちあたると思う。もし「壁」を感じないのなら、それは真摯に取り組んでいない証しだと思う。壁を乗り越えていくたびに、調子も上がっていくと思うよ。落ち着いて頑張ろう。
5. Posted by aiko   2014年04月02日 15:23
素晴らしいご示唆です。ありがうございます。(この投稿に800文字の字数制限がある為、この投稿(1)の後に(2)〜(4)を投稿します。)
*「心理学という一種の統計学を通して人の心や自分の心を理解しようとする姿勢が、そもそも大変な間違い」というご指摘にとても賛成です。(1)
 心理カウンセラーのマニュアルであるDSMの序に、ASA(米国心理学協会)自身が書いているように、心理学の前提は統計的なコンセンサスに置かれています。つまり、人間の価値とか生きる意味については、不可知論的・相対論的な態度を前提にしています。米国公衆衛生所長はASAの大御所自身も、「心理学は、治療について『分からない』のに、専門家のように診断を下すという非常に困難な任務を引き受けている」と述べています。ASAの大御所たちは、それを理解していますが、単に大学院などで心理学を学んで資格をとったレベルのカウンセラーの方々ですと、広範な哲学・宗教・芸術・歴史などといった人間に関する知恵や素養に欠ける人々も時々いるようです。謙虚さに欠け、学問レベルでかじった方法論で他者を診断し、ご自身たちが苦しみに遭うとき、無力の方法論を人々へ適用していることに気づきません。ご自分たちの心のあり方自体が変革される必要があるのですが、その解決法に無知なので、悔しがり恥を覆うために自らが認知歪曲に陥ります。彼らの大半は、人々の根本的な好みや性向は変わらない、という前提に立っています。 ⇒ 続く
6. Posted by aiko   2014年04月02日 15:29
(2)「心理学という一種の統計学を通して人の心や自分の心を理解しようとする姿勢が、そもそも大変な間違い」に賛同します。(2) 
 (投稿に800文字の字数制限があるので、この投稿の前の(1)に続く(2)をここに投稿します。全部で(4)までの投稿があります。)
 さて、そのような不可知論的な立場をとる無責任な心理療法の一例が、認知療法を一躍有名にした David Burns(デービッド・バーンズ)の Feeling Good (邦訳「いやな気分よさよなら」) です。
 たしかに、認知・行動療法は、うつ病に即効性があることで知られています。それは、うつ病の人に特有な「極端な考え方(認知歪曲)」を本人に気づかせることに焦点をあてた療法だからです。
 しかし、認知行動療法は、何が極端で、何が中庸なのか?を判断する為の「判断基準」については、不可知(分からない)、相対的(人それぞれ勝手な基準を当てはめればいいんじゃない)という立場をとります。これですと、「人生の生き甲斐」などを学ぶことはできません。例えば、人間関係の中で愛することの素晴らしさとか、苦しみを経験するにどういう意味があるのかとか、どうして忍耐して清くあるべきなのか、とかいう意味を学ぶことはできません。そいうことは全部、いやな気分にさせる事で無意味だ、という事になるのでしょうか?
 バーンズ著のFeelingGoodの本では、結局、自分の気分さえ良くなればいいのだ、という判断基準を採用しています。何が極端な考え方で、何が中庸なのかの基準は、自分の気分がよくなるかどうか、だ、と言うのです。これって、単に子供っぽい利己主義の正当化というか本当に浅薄。確かに、現代の社会は、利己主義的な自己実現を目指す人々で溢れています。そういう社会自体が異常だと思いませんか? ⇒ 続く
7. Posted by aiko   2014年04月02日 16:17
3)「心理学という一種の統計学を通して人の心や自分の心を理解しようとする姿勢が、そもそも大変な間違い」に賛成!(3)(この後、投稿(4)があります。)
  さて、うつの治療として、更に十分な治療法について考えましょう。相田みつおさんは、その知恵をご存知の方のようです。
  その前に復習です。バーンズのような認知療法のカウンセラーによると、自分の「人生の目的は、気分がよくなること」だそうで、自分のフィーリングが、何を選択すれば良いかを判断する為の基準です。これって、単に成長できない人の利己主義の勧めではありませんか。社会は、自己礼拝を主張する子供と大人で満ち、「セルフ・エスティーム」は権利みたいです。利己主義の正当化自体が、孤独な社会の病床になっているとは気づきません。
  たしかに、広告業界の専門家の方はご存知のように、人間は意外と非理性的・感情的な方法で意思決定をしています。誰かを傷つけている時でさえ、感じによって自分は幸福だと決めます。もし広告会社がそれを営利目的のために既成事実だと認めても、決して倫理的な許可を与えている訳ではありません。あくまでも、ファンタジー(非現実的な物語)です。本当に癒される為には、現実を直視できるようにされる必要があります。
現代、うつ病の治療には、〔物療法、認知行動療法などの心理カウンセリングが一般的で、それらが治療に「必要」である認めますが、それだけでは「十分」ではなく、更に、N冤的に心から癒されること、ぐΔ慮鯲がある人間関係の中に成長していくこと、が無いと、うつ病はなおりません。例えば、米国の高学歴富裕層が、▲ウンセリングに通い続けて、年十年も直らない場合は、N冤面とぐΔ凌祐峇愀検△箸い治療の側面に無知だからです。相田みつおさんは、とい鬟リスト教の聖書によって、謙虚に学んだ方でした。⇒ 続く
8. Posted by aiko   2014年04月02日 16:31
(4)「心理学という一種の統計学を通して人の心や自分の心を理解しようとする姿勢が、そもそも大変な間違い」に賛成!(4)(投稿に字数制限があるので、前の投稿(3)に続く最後の投稿(4)です。)
  TEDコンファレンスで、 Andrew Solomonも、「うつの反対とは、不幸であることではなく、気力(vitality)の喪失である」、「うつとは、愛の欠陥である」と言っています。人が、直接自分自身には価値の無い他の人々を愛せるようになると、不思議と気力やエネルギーが心から沸いてきます。これは正に、生きることに無気力に陥った人々に、とい亮N鼎鮖遒澆襪茲Δ忙愿Δ靴討い泙后つまり、人間関係の中で、愛することを再発見します。うつ病になる前までは、愛されることは当然のこととして深く考えてもみなかった(つまり盲目だった)のが、うつになって、愛は恩寵だと知り、愛情をやりとりする人間関係の奇跡的な素晴らしさに目覚めて、人々に積極的に関わることの喜びを発見する。これが、うつ病という災いが大きな福に転じる時なのです。 
 心理カウンセリングが、自分達こそが統計的な「科学」だと主張し続ける限り、このような人の心の中の倫理的な面について、不可知論的で無知であり続けるでしょう。自己実現、セルフ・エスティームを人生の目的としている人々は、自分をいやな気分にする考え方に気づけば、自動的に愛に満ちた人間関係を築けるでしょうか?人間はもっと複雑にできており、そして、説明しつくせない温かい愛に惹かれるようにつくられています。とい髻きちんと学ぶ必要があります。その学び方については、後にお話します。 
(今回の投稿おわり) 素晴らしいコメントをお待ちしています。
9. Posted by 運営者どすこい   2014年04月03日 06:27
aikoさん
はじめまして。どすこいです。
私としては意外な部分への反応に、ちょっと驚きました。しかし、よく勉強なさっているご様子。感心しきりです。ところで、相田みつをさんは仏教徒ですが、聖書も学んだんですか。初耳です。
10. Posted by 渉86   2014年04月03日 20:11
どすこいさん
思った以上にこちらの地域のケアは手探りな状況です。それは壁にぶち当たることは予測していました。それはプロとしての視点でもあり、経験者としての視点もあるからです。ただ、恵まれたのは同僚たちと上司に遠慮なく相談できる体制が整っているので、自分一人で問題を抱えるということはなさそうだとわかり、それだけでも心強いです。
手探りだからこそ、複雑に考えすぎずシンプルに考えていきたいと思います。
11. Posted by 運営者どすこい   2014年04月04日 06:40
渉86さん
一人一人事情が違うから、まさに手探りなんだろうね。何より大事なのは、相手の心を自分の心を通してなぞることだと思う。それだけ大変な仕事だけど、やり甲斐も大きいと思うよ。
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