統合失調症治療薬による高血糖、ビタミンDが軽減

京都大学は2016年5月23日付プレスリリースで、非定型統合失調症治療薬で起こる高血糖を軽減することができる併用薬としてビタミンDを見出し、その作用を動物実験で明らかにしたと発表しています。

非定型統合失調症治療薬であるクエチアピン(商品名「セロクエル」など)には、重篤な糖尿病につながる高血糖を起こすという有害な副作用(有害事象)があることが知られています。

研究グループは今回、公開されている有害事象のビッグデータからクエチアピンによる高血糖を軽減させる別の医薬品を見出し、その作用を動物実験で実証するという新しい研究手法に挑戦しています。

その結果、最も有力な医薬品候補としてビタミンDを見出し、マウスを用いた動物実験において高血糖を軽減させることを明らかにしています。

今回の研究は、医療分野で今後蓄積される様々なビッグデータを活用する端緒を開くものといえます。

【出典】
プレスリリース

◇雑感
昔なら「混沌」の一言で済ませていただろう巨大で複雑なデータの集合に、人類は「秩序」を見出だせるようになった。2015年の出生率が1.46となり21年振りの高水準だというが、喜んでなどいられない。ビッグデータに「希望」も見出だしたいね。

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(2016年6月8日掲載)
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