誕生日に自殺多い

大阪大学は2016年6月1日、その研究ポータルサイトResOU(リソウ)において、誕生日に自殺や交通事故などで死亡する人の数は、他の日に死亡する人の数と比べて大幅に多いことを明らかにしたと発表しています。

研究グループが1974年から2014年までの人口動態調査データを用いて統計分析したところ、誕生日の影響が最も強く見られる死因は「自殺」で、誕生日に自殺で死亡する人の数は、誕生日以外に死亡する人の数より50%多いことが明らかになっています。

また、誕生日における交通事故死や溺死、転落死の数についても、誕生日以外における死亡者数と比べ20%から40%ほど多いことが明らかになっています。

誕生日前後の死亡者数
誕生日前後の死亡者数(画像は研究ポータルサイトResOUより)

誕生日に死亡する人が多い傾向は海外の研究では確認されていますが、日本でもそのような傾向が見られるのかどうかについては、これまで不明だったといいます。

今回の研究は、自殺念慮があるなど自殺リスクの高い人が誕生日を迎える際には、普段以上の注意やサポートが必要であることを示唆しており、今後の自殺予防対策を考えるうえでの重要な知見を提供しています。

【出典】
大阪大学 研究ポータルサイトResOU

◇雑感
誕生日に自殺する人が多い。意外であり驚きであった。一説によると“バースデーブルー”が影響しているらしい。生まれた日というのは生涯、自分にとっての最も特別な日であると思う。だから、寂しい気持ちも悲しい気持ちも増幅されてしまうのだと思う。

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(2016年6月15日掲載)
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