月経前症候群、疲労骨折リスク高

近畿大学は2016年10月18日付プレスリリースで、月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)が、疲労骨折の一因となる可能性があることを明らかにしたと発表しています。

PMSは「月経開始の3〜10日位前から始まる精神的、身体的症状で月経開始とともに減退ないし消失するもの」(日本産科婦人科学会)で、症状がPMSよりも重いものをPMDDといいます。

研究グループは今回、女子高校生1,818人を対象に、月経周期や初経、月経前の精神・身体症状、月経痛、クラブ活動、疲労骨折既往等を評価する自記式アンケート調査を実施。有効例のうち、現役運動部員で月経周期が正常な394人を解析しています。

その結果、PMSの身体症状があることによる疲労骨折のリスクが1.66倍となり、「競技のための体重制限」「週当たりの練習時間」に加えて、「PMS身体症状」が有意なリスク要因であることが明らかになっています。

今回の研究は、PMSやPMDDに対する適切な管理・治療が、競技でのパフォーマンス向上だけではなく、疲労骨折の予防にもつながることを示唆しています。

【出典】
プレスリリース

◇雑感
女性に多い疲労骨折。そう言えば骨粗しょう症も同様で、男性は女性の1/3に留まる。男性は元々骨量が高く、更年期を境とする急激な骨量減少を経験しないからだという。両性の本質的平等を憲法は謳う。性差を乗り越えたところにそれはあるんだろうな。

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(2016年11月22日掲載)
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