エクオールとPMSの関係

大塚製薬と近畿大学は2016年11月10日付プレスリリースで、大豆イソフラボンから腸内細菌によって作り出される「エクオール」という物質の産生能力と、月経前症候群(PMS)/月経前不快気分障害(PMDD)との関係性について発表しています。

エクオールについては、誰もがその産生能力を持っているわけではなく、エクオールを産生することができる人(エクオール産生者)の割合は、日本人では約50%、欧米人では約30%に留まるといわれています。

発表によると、PMS/PMDDで治療を受けている女性と治療を受けていない女性を対象に、エクオール産生者と非産生者の割合を比較したところ、治療群ではエクオール産生者の割合が低く、また、エクオール非産生者の場合、産生者に比べてPMS/PMDDのリスクが約2.4倍高まるという結果が得られたといいます。

エクオールは、女性ホルモンに似た構造を持ち、更年期障害の改善や乳がんの予防などにも効果があるといわれており、今後の研究の進展が期待されます。

【出典】
プレスリリース

◇雑感
「エクオール」という物質を初めて知った。そして、大豆イソフラボンからエクオールを作り出すのが、「エクオール産生菌」という腸内細菌だというのも驚きだった。納豆菌によって納豆が、麹菌によって味噌や醤油が。健康も和食も“菌の恵み”なんだな。

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(2016年12月22日掲載)
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