小児慢性疲労症候群、報酬感受性が低下

理化学研究所は2016年11月15日付プレスリリースで、小児慢性疲労症候群(CCFS)の患児の脳で「報酬感受性」が低下していることを、fMRI※を使って明らかにしたと発表しています。大阪市立大学、熊本大学との共同研究による成果です。
※機能的磁気共鳴画像法といい、MRI装置を用いて生体機能(特に脳機能)を計測する方法。

「報酬感受性」は、報酬感の得られやすさを意味し、意欲と密接に関係します。報酬感受性が高い場合は、報酬感が得られやすく意欲も湧きやすい一方、報酬感受性が低い場合は、報酬感が得られにくく意欲も湧きにくくなります。

研究グループは今回、CCFS患児13名と健常児13名に金銭報酬を与えるゲームをやってもらい、その最中の脳活動をfMRIで測定しています。

その結果、低報酬の際のCCFS患児の「線条体」と呼ばれる脳領域の活動が、健常児に比べて低下していること、また、この線条体の活性度は、疲労の症状が強いほど、学習による報酬感の程度が低いほど、低いことが明らかにされています。

線条体はドーパミン神経が豊富に存在する脳領域であることから、今後、ドーパミン神経系を標的とする投薬など、ドーパミン神経機能に着目した治療法の検討が急がれます。

【出典】
プレスリリース

◇雑感
1980年代に米国各地、特にネバダ州で多発した慢性疲労症候群。当時は“第2のエイズ”と騒がれたという。未だに原因が不明で、小児においても発症する。風邪の症状に引き続いて始まる疲労感と全身倦怠感が典型例とされる。今の季節、警戒しないと。

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(2016年12月30日掲載)
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