認知行動療法、重度うつにも有効

京都大学は2017年1月27日、研究成果として、認知行動療法は、重度のうつ病に対しても、軽度のうつ病に対するのと同程度の効果があることを発見したと発表しています。アムステルダム大学との共同研究による成果です。

研究グループは今回、認知行動療法とプラセボ(偽薬)との治療効果比較データがある5つの研究をもとに、認知行動療法がどの程度の効果を持つのか解析を行っています。

その結果、うつ病の重症度は、認知行動療法による改善度にほぼ影響を与えないこと、また、薬物療法と認知行動療法との効果の差は、従来考えられていたほど大きくないことが明らかになっています。

これまで、認知行動療法が軽度のうつ病に対して効果的であることは知られていましたが、重度のうつ病に対してどの程度の効果があるのかは不明だったことから、まず薬剤による治療が試みられ、多くの場合、認知行動療法は治療の選択肢に入っていなかったといいます。

今回の研究は、認知行動療法が幅広いうつ病の治療に用いることができる可能性を示すものであり、今後、治療の選択肢の拡大につながることが期待されます。

【出典】
京都大学 研究報告(PDF)

◇雑感
千葉大附属病院が認知行動療法センターを開設するなど、精神科領域における認知行動療法への注目度がますます高まっているように思う。これまで薬物療法に比重を置いてきた医療現場は、否応なしにパラダイムシフトを迫られることになるのかもしれない。

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(2017年3月7日掲載)
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