噛む回数の低下、脳発達に悪影響

東京医科歯科大学は2017年6月13日付プレスリリースで、成長期における咀嚼(そしゃく)回数の低下が脳の海馬に影響をもたらし、記憶・学習機能障害を引き起こすことを、マウスを使った実験で突き止めたと発表しています。

咀嚼機能と高次脳機能の連関メカニズム
(画像は日本医療研究開発機構プレスリリースより)

神戸大学との共同研究グループは今回、離乳期から成長期にかけて、咀嚼回数を低下させるために粉末飼料をマウスに与え、解析を行っています。その結果、粉末飼料を与えたマウスでは、通常の固形飼料を与えたマウスと比べ、顎の骨や噛むための筋肉の成長が抑制され、記憶・学習機能も顕著に障害されることが見出されています。

また、記憶・学習を司る脳領域である海馬を解析したところ、粉末飼料を与えたマウスでは、神経活動やシナプス形成などが低下し、神経細胞が減少していることが明らかにされています。

今回の研究は、成長期における咀嚼回数が低下すると、顎の骨や噛むための筋肉の成長だけでなく、脳の発達についても悪影響があることを示唆するものとなっています。

今後、ヒトを対象とした研究が進み、認知症や記憶・学習機能障害の新たな治療法や予防法の確立につながることが期待されます。

【出典】
東京医科歯科大学 プレスリリース(PDF)
日本医療研究開発機構 プレスリリース

◇雑感

噛むことが脳を刺激し認知症予防にも繋がるとすれば、やはり歯は大事だなと思う。最近、煮干しを肴に酒をよく飲む。決して認知症予防のためではないし、早く忘れてしまいたい記憶がたくさんあるけれど、効果が相殺されないように、酒量は自制しないと。


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(2017年7月13日掲載)
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