統合失調症の内発的動機づけ、関与部位解明

国立精神・神経医療研究センターは2017年7月21日付プレスリリースで、統合失調症における内発的動機づけ障害に、外側前頭前野の脳活動の異常が関与することを解明したと発表しています。

内発的動機づけとは、取り組んでいる課題や活動そのものから引き起こされる興味・関心・意欲によって生じる動機づけをいい、報酬や罰によって生じる外発的動機づけに対する概念です。

統合失調症では各個人の内的価値に基づいた内発的動機づけが障害されていることが知られていますが、その内発的動機づけ障害がどのようなメカニズムで生じるのか、その詳細はこれまで不明だったといいます。

研究グループは今回、陽性症状が安定した統合失調症患者と健常者を対象に、内発的動機づけを引き出す課題を用いて、両者の課題遂行中の脳活動を調べたところ、統合失調症患者において、外側前頭前野の脳活動に異常が生じていることを発見しています。

今後、外側前頭前野の脳活動の異常を治療することができるようになれば、統合失調症にみられる「社会機能の低下」の改善が期待できます。

【出典】
国立精神・神経医療研究センター プレスリリース

◇雑感
昔々「精神外科」なる分野があり、ロボトミーと呼ばれる統合失調症などの治療に用いた外科手術が行われていたという。ずいぶん手荒く未解明の脳を扱っていたものだと思う。昔々に比べたら、現代の精神医療は、人にも脳にも優しくなったのかもしれない。

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(2017年9月18日掲載)
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