薬物依存を抑制する新規分子発見

富山大学は2017年10月11日付プレスリリースで、マウスを用いた実験により薬物(覚せい剤)依存を抑制する新規分子を発見したと発表しています。

研究グループが今回発見したのは「TMEM168」という新規分子で、薬物依存と関係が深く報酬系と呼ばれる脳領域の一部である側坐核において「TMEM168」の発現を増加させると、覚せい剤に対する嗜好性が弱まることを世界で初めて明らかにしています。

また、「TMEM168」が脳だけでなく生体の至るところで発現していること、さらに、覚せい剤によって著しく増加するドーパミン量を「TMEM168」が抑制することを明らかにしています。

違法薬物の中でも特に覚せい剤に関する日本の再犯率は60%と高く、今回の研究成果が、今後、これまでなかった覚せい剤をはじめとする薬物依存症治療薬の実現につながることが期待されます。

【出典】
富山大学 プレスリリース(PDF)

◇雑感
「ペットボトルの水を見るだけで薬を思い出す」という。ひとたび薬物に溺れると、手を切るのが容易でないことを物語っている。脳内に放たれる強烈な欲求に対し、固い決意だけで闘うのが難しいとすれば、治療薬の実現をひたすら待つしかないのだろうか。

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(2017年12月13日掲載)
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