心の病、20代で急増

日本生産性本部は2017年12月14日付プレスリリースで、同年7月から9月にかけて実施した『メンタルヘルスの取り組み』に関する企業アンケート調査の結果を発表しています。

本調査は、企業のメンタルヘルスに関する取り組みの実態を分析・解明するために、全国の上場企業2千社余りを対象に実施されています。なお、本調査は、2002年から2014年まで隔年でこれまで7回実施されており、今回は8回目となります。

今回の調査結果の大きな特徴の一つが、心の病の年代別割合において、10〜20代の割合が急増している点です。2014年の調査では、その割合が「18.4%」であったところ、今回の調査では、その割合が「27.9%」にまで急上昇しています。

また、職場の現状に関する調査結果についての日本生産性本部のコメントを、次のとおり抜粋してご紹介します。

仕事の量は増え、質も高いものが要求され、従業員自らが工夫して成し遂げなければならず、さらに個人の努力ばかりでなくチーム力を発揮しなければならなくなっている。これがほとんどすべての職場の現状である。

常態化するストレスの中で、「今までに経験したことのないような課題が増え」れば「心の病の増加傾向」につながる傾向がみられる。ライフイベント理論で有名なホームズ&ラーエもいうように、新しい出来事はストレスを生むと言えよう。

仕事の質を下げる、業務改善をやめるといった対応を行うのでは、まったく職場の現状にそぐわない。仕事はますます質の高いものになるし、今までのやり方では対応できなくなる。その現状を踏まえた対策を工夫しなければならない。

【出典】
日本生産性本部 プレスリリース(PDF)

◇雑感
僕がうつ病と診断されたのが40を目前にした39の時。かつて心の病といえば30代が突出して多かった。その後、状況は変化しているようで、今回の調査では、50代を除き、各年代が3割前後となり平準化された。しかしそれは、やはり「蔓延化」と見るべきなのだろうと思う。

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(2018年1月10日掲載)
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