頭部に微弱電流、統合失調症を改善

国立精神・神経医療研究センターは2017年12月26日付プレスリリースで、経頭蓋直流電気刺激(けいとうがいちょくりゅうでんきしげき)が、統合失調症患者の日常生活技能や認知機能などを改善する可能性を初めて見出したと発表しています。

経頭蓋直流電気刺激(tDCS)とは、微弱な電流を頭皮上から当てる方式のニューロモデュレーション※で、麻酔の必要がなく、副作用のリスクが小さいなどの利点があります。これまでの研究では、うつ病に対して抗うつ薬と遜色のない効果が示されているといいます。

※ニューロモデュレーションとは、微弱な電気刺激を与えるなど低侵襲的な方法で、異常を生じている神経(ニューロン)の機能を調節(モデュレート)する治療法です。

研究グループは今回、統合失調症患者28名(男性16名、女性12名)に対して、tDCSによる刺激を1回20分、1日2回、5日間にわたり行っています。その結果、施術終了後1か月後に、日常生活技能が施術前と比べて有意に改善し、また、認知機能、精神病症状、うつ症状についても有意な改善が認められたといいます。

今回の研究は、tDCSが統合失調症の日常生活技能などを改善させることを示した初めてのもので、今後、tDCSなどのニューロモデュレーションが、広く精神疾患患者の社会復帰を促進させる可能性を示唆するものといえます。

【出典】
国立精神・神経医療研究センター プレスリリース

◇雑感
経頭蓋磁気刺激法(TMS)を、大病院だけでなく一般のクリニックでも導入するケースが増えてきたように思う。そして今回、経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の統合失調症に対する有用性が示されたことで、今や「ニューロモデュレーション」時代の黎明期にあるのかもしれない。

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(2018年2月13日掲載)
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