セロトニンが辛抱強さに関与

沖縄科学技術大学院大学は2018年6月1日付プレスリリースで、セロトニンを放出する神経細胞の活動を活性化させると、報酬をいつ獲得できるか分からない状況下でも報酬を待てるようになることを、マウスを用いた実験で見出したと発表しています。

報酬を得るために辛抱強く待つことは、その報酬を獲得できる機会を増大させます。一方で、あまり確実ではない報酬を持ち続けることは、時間や体力を浪費し得策ではありません。将来の報酬の確かさに基づいて行動を柔軟に切り替えることが、より多くの報酬を獲得するうえで重要です。

そこで、研究グループは今回、セロトニンが辛抱強さの調節に関与していると考え、報酬を獲得できる確率(報酬獲得確率)を変化させた場合と、報酬を獲得できるまでの時間(報酬獲得時間)を変化させた場合に、セロトニン神経の活性化の効果(待機時間を促進させる効果)がどのように変化するかを詳細に調べています。

その結果、次のようなことが見出されています。
  • セロトニン神経の活性化の効果は、報酬獲得確率が高い場合に認められ、報酬獲得確率が低い場合には認められない
  • セロトニン神経の活性化の効果は、報酬獲得時間の不確実性が低い(報酬獲得時間が一定している)場合よりも、報酬獲得時間の不確実性が高い(報酬獲得時間が一定していない)場合の方が大きい

研究グループは、今後、脳のどの領域にセロトニンが働くと辛抱強さの促進につながるのかを明らかにする予定だとしています。

【出典】
沖縄科学技術大学院大学 プレスリリース

◇雑感
うつ病、僕も出口がなかなか見えなかった。そんな中、いろんなものにすがり希望を託したが、ほぼ全て「藁」だった。まずはやはり「薬」だと思う。そういえば15年前、パキシルが最新のSSRIで、必ずしも第一選択薬ではなかったように思う。うつ病治療も変わったなと思う。

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(2018年7月12日掲載)
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