小児期のトラウマ、抗うつ薬の効きに影響

沖縄科学技術大学院大学は2018年10月30日、うつ病の3つのタイプを同定し、さらに、そのうちの1つが、最も一般的に処方されている抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)による治療が難しいことを発見したと発表しています。奈良先端科学技術大学院大学、広島大学との共同研究による成果です。

SSRIは脳内のセロトニンレベルを高めることで抗うつ効果を発揮すると考えられていますが、誰にでも同じ効果があるとは限らず、服用しても改善されない患者がいることが知られています。

共同研究チームは今回、新たにうつ病と診断された患者と健常者、各々67人、計134人の被験者を対象に、問診調査と血液検査により、臨床的、生物学的研究、生活経歴についてのデータを収集しています。問診では、睡眠のパターン、ストレス経験や、その他の精神・健康状態について質問を行っています。

また、磁気共鳴イメージング(MRI)を用いて被験者の脳をスキャンし、脳全体を78の領域に分けて、異なる領域における脳の活動がどのように相互に関係し合っているかを解析しています。

その結果、うつ病の3つのタイプが次のとおり同定され、このうち「脳の特定部位の機能的結合度が高く、小児期のトラウマがあるタイプ」の患者は、SSRIによる治療に反応しないタイプのうつ病に属することが判明しています。
  • 脳の特定部位の機能的結合度が高く、小児期のトラウマがあるタイプ
  • 脳の特定部位の機能的結合度が高く、小児期のトラウマがないタイプ
  • 脳の特定部位の機能的結合度が低く、小児期のトラウマがないタイプ

【出典】
沖縄科学技術大学院大学 発表

◇雑感
小児期にトラウマを経験した人は、うつ病の第一選択薬とされているSSRIが効きにくいことが判明した。小児期のトラウマというと、虐待が主な原因だろうか。港区青山で児童相談所の建設に一部住民が強く反対しているという。日本人の度量が、国土並みに狭くなっているのか。

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(2019年1月3日掲載)
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この記事へのコメント
1. Posted by 青ちゃん   2019年01月05日 12:54
どすこいさん

“橋の下から拾ってきた“

泣き虫だった私が
幼い頃、冗談でよく母から言われた言葉です。

昭和の時代には、
決してめずらしい言葉ではないかもしれません。
橋の下なら雨風がしのげる…
捨てた親からすれば、これもある意味
ひとつの親心なのかもしれない…

この病気になって、どの医師からも
極端に自己肯定感が低い…と言われて来ました。

自分が親になって実感したこと、
それは、子供にとって親は絶対的な存在だということ。良いことも悪いことも、ただ受け入れるしか生きる術がない…幼い子供にとっては
それが全てです。

生まれきた子供に罪はない…
それはいつの時代も変わらないはずです。

記事UP、ありがとうございました。
少し救われました。
2. Posted by 運営者どすこい   2019年01月05日 19:50
青ちゃん

少しでも青ちゃんの救いになったのなら、記事をアップした甲斐がありますよ。コメント、ありがとうございます。
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