月経困難症、妊娠中の精神状態に関連

東北大学は2018年12月3日付プレスリリースで、妊娠前に月経困難症に罹患していた女性は、妊娠中に精神的苦痛(精神的ディストレス)を抱えやすくなることを明らかにしたと発表しています。

月経困難症は、多くの女性が罹患し、生活の質を著しく低下させる疾患で、身体的症状のみならず精神的症状にも影響していることが知られており、「産後うつ」との関連も指摘されています。

今回の研究では、環境省が実施した大規模な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査」のデータから、妊娠初期〜中期に精神的ディストレスを抱えていなかった妊婦を対象とし、その後の妊娠中期〜末期における精神的ディストレスの有無を調査し、月経困難症との関連を解析しています。

その結果、月経困難症に罹患していなかった妊婦の精神的ディストレスの有症率が2.1%だったのに対し、妊娠前に軽度または重度の月経困難症に罹患していた妊婦の精神的ディストレスの有症率は、それぞれ2.6%、3.6%と高いことが判明しています。

また、妊娠前に月経困難症に罹患していなかった妊婦と比較して、月経困難症に罹患していた妊婦では、その症状の重症度が増すほど、精神的ディストレスの発症リスクが増大することも判明しています。

今回、妊娠前の月経困難症が妊娠中の母体の精神状態に関連していることが明らかになったことから、今後、周産期のメンタルヘルスケアにおいて、これまで以上に月経状況の把握が重要になると考えられます。

【出典】
東北大学 プレスリリース(PDF)

◇雑感
『M−1グランプリ2018』終了後、ある漫才師が女性審査員を「更年期障害」と批判して炎上したのは記憶に新しい。酔った勢いなのかもしれないが、月経困難症や陣痛、男が決して体験することのできない苦痛があることを知っていれば、そのような発言は出ないはずなのだが。

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(2019年2月5日掲載)
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