納豆などの発酵食品がうつ予防に有効

神戸大学は2019年9月9日、研究成果として、納豆、酒粕、青カビチーズなど様々な発酵食品に多く含まれる「LHジペプチド」が、炎症性サイトカインを産生するミクログリア(免疫担当細胞)の活性化を抑制し、うつ様行動を改善することを発見したと発表しています。キリンホールディングスとの共同研究による成果です。

研究グループは今回、脳内炎症モデルマウスを用いた実験により、LHジペプチドは経口投与後、脳へ移行し、炎症性サイトカインの産生を抑制することを確認しています。さらに、うつ病モデルマウスを用いた実験により、LHジペプチドの経口投与が、反復ストレスにより生じるうつ様行動や不安様行動を抑制することを確認しています。

今回の研究は、様々な発酵食品に含まれるLHジペプチドが、脳内炎症の抑制を通じて抑うつ状態を改善させる可能性を示唆するものであり、今後、日常生活におけるうつ病予防法の開発につながることが期待されます。

【出典】
神戸大学 研究成果

◇雑感
発酵食品に含まれるLHジペプチドという二つのアミノ酸が結合した分子が脳の炎症を抑え、抑うつ症状を改善させるという。食べ物だけでうつを完全に予防できるとは思わないが、なりやすい素地を作らないことも大事だ。うつ病炎症仮説、仮説でなくなる日も近いのかもしれない。

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(2019年11月28日掲載)
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