慢性痛が気分を落ち込ませる仕組み解明

北海道大学は2019年9月17日付プレスリリースで、慢性痛が抑うつ状態を引き起こす脳内メカニズムを解明したと発表しています。慢性痛が気分を落ち込ませることは一般に知られていますが、そのメカニズムは不明だったといいます。

研究グループは今回、大脳辺縁系の分界条床核(ぶんかいじょうしょうかく)と呼ばれる恐怖や不安に関与する領域に着目し研究を進めたところ、痛みが持続することで分界条床核の神経情報伝達に変化が生じ、この変化により報酬が与えられたときや報酬が得られることが予測されたときに活性化し快情動を引き起こす脳内報酬系が持続的に抑制されることを明らかにしています。

うつ病では脳内報酬系の機能低下のため「快情動の喪失」(楽しいはずのことが楽しくなくなる)や「意欲の低下」といった状態が引き起こされると考えられており、慢性痛による抑うつ状態とうつ病との間には共通のメカニズムの存在が推測されることから、今回の研究成果が今後、慢性痛による抑うつ状態を改善させるだけでなく、うつ病の治療にも役立つ新しい治療薬の開発などに繋がることが期待されます。

【出典】
北海道大学 プレスリリース(PDF)

◇雑感
痛みとうつの関係が解明された。そういえば、うつ病で休養していたネプチューンの名倉潤さんが2か月ぶりに仕事に復帰した。頸椎椎間板ヘルニアの「手術の侵襲」が原因だというが、慢性的な痛みに悩まされて来たというから、もっと前から心的不調を来していたのかもしれない。

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(2019年12月24日掲載)
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