令和元年版「再犯防止推進白書」刊行

法務省は2019年11月29日、令和元年版「再犯防止推進白書」を発表しています。この白書は、再犯の防止等の推進に関する法律に基づき、各府省庁が取り組んだ再犯の防止等に関する施策を取りまとめたものです。

今回の白書では“依存症対策”が特集されています。その中から、主に薬物依存に関する記述について、抜粋・引用してご紹介致します。

■薬物依存症の依存とは
薬物依存の依存は、人間関係でいう依存とは全く違います。(中略)薬物依存とは、薬物の乱用の結果としての脳機能の変化した状態をいうのです。頼るという意味はまったくありません。困ったことに、一旦変質した脳内報酬系を元に戻してくれる治療薬はありません。これが薬物依存の最大の問題です。

■アディクション(嗜癖)という視点の重要性
治療のターゲットを薬物依存に置くのではなく、繰り返される薬物使用という行動に置き、まずは薬物使用という行動を止め(断薬)、次にその断薬を維持することに注力することが治療ということになります。実は、この繰り返される行動のことを嗜癖行動と言います。そして、この嗜癖行動にのめり込んでいること、あるいは、はまっていることをアディクション(嗜癖)と言います。このように考えると、薬物依存はアディクションの一結果であると考えることができます。

■依存症の問題にお悩みの方々へ
御自身や御家族が何らかの依存症を抱えている場合、そこから派生する様々な問題を当事者の方々のみで解決することは非常に困難です。専門家や、同じ悩みを抱えている方々と「つながる」ことが、依存症から回復するために最も重要なことです。依存症は、特定の行動を自分の力ではやめることのできない病気ですが、適切な治療や支援によって必ず回復します。御自身や、身近な方が依存症の問題を抱えているかもしれないとお思いの方は、勇気を出して相談してみてください。

【出典】
法務省 令和元年版「再犯防止推進白書」

◇雑感
田代まさし氏逮捕の一報にショックを受けた人も多いと思う。NHKの『バリバラ』に出演した際には、「薬物に頼らない一日一日を積み重ねている」と語っていたマーシー先生。ある日途切れたことが残念である。薬物依存からの回復の道のりが、いかに険しいかを思い知らされた。

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(2020年1月22日掲載)
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