妊娠中の農薬摂取、自閉症発症に影響か

千葉大学は2020年5月11日付プレスリリースで、妊娠中における農薬の摂取が、子どもの自閉症スペクトラム障害(ASD)などの神経発達障害の病因に関係している可能性があることを発表しています。

研究チームは今回、除草剤として使用されている農薬の一種であるグリホサートを含む飲料水を妊娠マウスに与えたところ、生まれた仔マウスがASD様の行動異常を示すことを確認しています。

また、グリホサート含む飲料水を与えられた母マウスから生まれた仔マウスでは、通常の飲料水を与えられた母マウスから生まれた仔マウスと比較して、腸内フローラ(腸内細菌叢)が乱れていることを確認しています。

さらに、グリホサート含む飲料水を与えられた母マウスに対し、抗炎症作用の治療薬として期待されている薬(sEH阻害薬)を妊娠期から離乳期まで投与したところ、仔マウスのASD様の行動異常が抑制されていることを確認しています。

グリホサートなどの農薬は、残留農薬として輸入小麦などに混入している可能性が指摘されており、食事として摂取している可能性があることから、今後、病因が未解明となっているASDの予防法・治療法の開発につながることが期待されます。

【出典】
千葉大学 プレスリリース(PDF)

◇雑感
自閉症やADHDなどの発達障害児の増加は、環境要因が主な原因であることが確定的となってきているらしい。「母親の育て方が原因である」という偏見が解消されていくのは良いことだが、誰もが知らず知らずに様々な環境化学物質に常に曝されている現在、解決は容易ではない。

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(2020年6月17日掲載)
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