燃え尽き症候群とは?
全速力で回転していたモーターが、突然焼き切れて動かなくなることを、英語でバーンアウト(burnout)とよびます。
そして、懸命に働いていた人が突然無気力になり、職場に適応できなくなる症状を「燃え尽き症候群」(バーンアウト・シンドローム)といいます。
燃え尽き症候群という用語は、アメリカの精神分析学者が提唱したもので、当初は、医師や看護師、教員、ソーシャルワーカーなど対人専門職のメンタルヘルスに関する概念でした。
これらの職にある人は、長期間にわたる他人に対する援助の過程で、精神的なエネルギーが大きく要求されるにもかかわらず、相応の満足感や達成感が得られないことが多く、そのストレスから生じる極度の心身の疲労と感情の枯渇状態を、「燃え尽き」という言葉で表現したのです。
燃え尽き症候群は、慢性的なエネルギーの使い過ぎが引き起こす、精神的に極度に衰弱した状態なのです。
燃え尽き症候群には、仕事に打ち込むが成果が得られず失望して疲れ果てる場合と、壁にぶつかっているのに大きすぎる目標を自分自身に課し続ける場合の、2つのタイプがあるとされています。
また、燃え尽き症候群は、有能で上昇志向の強い人ほど罹りやすいといわれています。頑固なまでに一途で、周囲の思惑を無視して突っ走る傾向がある人は、注意を要します。さらに、燃え尽き症候群は、対人関係で要領の悪い人、世渡りが下手な人に多いという指摘もあります。
このような人が、やがて心身のエネルギーを使い果たし、憂うつ、無力感、無気力感、焦燥感、イライラ感を募らせて落ち込んでしまうのが、燃え尽き症候群です。また、燃え尽き症候群では、自己卑下や仕事に対する嫌悪、思いやりの喪失を伴うことが多いといわれています。
燃え尽き症候群は多くの場合、なんとなくダルいとか、頭が重いとか、風邪のひき始めのような軽い症状で始まります。
燃え尽き症候群の危険サインが出ているのに、それを無視しているうちに、疲労度が増し倦怠感が加わり、やがて、仕事との一体感が失われ、ミスを連発し始めます。
ボンヤリすることが多くなるので周囲も気づき始めますが、その時はすでに、燃え尽き症候群がかなり進行した状態になっているのです。燃え尽き症候群は、うつ病のきっかけになることが多いという指摘もあります。
危ないなと感じたら、燃え尽きる前に、心身ともにエネルギーを消耗しないようペースを落とすことが大切です。
ひどく気分が落ちこむ状態が長引くようならば、早めに心療内科や精神科など専門医に相談することをおすすめします。
<関連記事>
・無気力症候群とは?
・連休明けの無気力からの脱出
・無気力と空しさ
・燃え尽きと無気力
・無気力を招き寄せる習慣
・無気力は悪か
(2008年4月10日掲載)
そして、懸命に働いていた人が突然無気力になり、職場に適応できなくなる症状を「燃え尽き症候群」(バーンアウト・シンドローム)といいます。
燃え尽き症候群という用語は、アメリカの精神分析学者が提唱したもので、当初は、医師や看護師、教員、ソーシャルワーカーなど対人専門職のメンタルヘルスに関する概念でした。
これらの職にある人は、長期間にわたる他人に対する援助の過程で、精神的なエネルギーが大きく要求されるにもかかわらず、相応の満足感や達成感が得られないことが多く、そのストレスから生じる極度の心身の疲労と感情の枯渇状態を、「燃え尽き」という言葉で表現したのです。
燃え尽き症候群は、慢性的なエネルギーの使い過ぎが引き起こす、精神的に極度に衰弱した状態なのです。
燃え尽き症候群には、仕事に打ち込むが成果が得られず失望して疲れ果てる場合と、壁にぶつかっているのに大きすぎる目標を自分自身に課し続ける場合の、2つのタイプがあるとされています。
また、燃え尽き症候群は、有能で上昇志向の強い人ほど罹りやすいといわれています。頑固なまでに一途で、周囲の思惑を無視して突っ走る傾向がある人は、注意を要します。さらに、燃え尽き症候群は、対人関係で要領の悪い人、世渡りが下手な人に多いという指摘もあります。
このような人が、やがて心身のエネルギーを使い果たし、憂うつ、無力感、無気力感、焦燥感、イライラ感を募らせて落ち込んでしまうのが、燃え尽き症候群です。また、燃え尽き症候群では、自己卑下や仕事に対する嫌悪、思いやりの喪失を伴うことが多いといわれています。
燃え尽き症候群は多くの場合、なんとなくダルいとか、頭が重いとか、風邪のひき始めのような軽い症状で始まります。
燃え尽き症候群の危険サインが出ているのに、それを無視しているうちに、疲労度が増し倦怠感が加わり、やがて、仕事との一体感が失われ、ミスを連発し始めます。
ボンヤリすることが多くなるので周囲も気づき始めますが、その時はすでに、燃え尽き症候群がかなり進行した状態になっているのです。燃え尽き症候群は、うつ病のきっかけになることが多いという指摘もあります。
危ないなと感じたら、燃え尽きる前に、心身ともにエネルギーを消耗しないようペースを落とすことが大切です。
ひどく気分が落ちこむ状態が長引くようならば、早めに心療内科や精神科など専門医に相談することをおすすめします。
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(2008年4月10日掲載)
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