抗うつ薬を飲むとボケる?性格が変わる?

抗うつ薬をはじめとした精神科の薬は「ボケる」あるいは「性格が変わる」というのは、古くからある俗説です。

精神や心、脳といったブラック・ボックスに抗うつ薬が作用するということが、何となく気味悪く感じられるからなのかもしれません。

実は、私も最初はそう思って、医師から抗うつ薬を処方すると言われ、強い抵抗を感じたのを覚えています。

しかし、薬は悪いところを治す(抗うつ薬では、脳内神経伝達物質を調整する)だけで、それ以上の力は持っていません。

抗うつ薬を飲んだからといって、ボケたり、性格が変わったりすることはありません。

また、医師の処方どおりに抗うつ薬を服用していれば、体に長期にわたる障害が残ることはありませんし、抗うつ薬に対する依存や中毒を心配する必要もありません。

例えていうならば、抗うつ薬は、足を骨折した時のギブスのようなものといえます。

心が折れた時、心が折れそうな時には、抗うつ薬などの「心のギブス」が必要です。

抗うつ薬などを服用する際は、自分の持つ自然治癒力を引き出すための「心のギブス」と考えること、また、そのような気の持ちようが大切になると思います。

(2008年4月9日掲載)
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