抗うつ薬に依存性・習慣性はないか?

一部のベンゾジアゼピン系といわれる薬剤(抗不安薬、睡眠薬)などのように、抗うつ薬そのものに依存性や習慣性があるわけではないとされています。

したがって、抗うつ薬を長期間使ったとしても、やめられなくなったり、中毒を起こしたりということはありません。

また、次第に抗うつ薬が効かなくなって、抗うつ薬を増量しなければならなくなるということもありません。

では、抗うつ薬にまったく習慣性がないかというと、そうでもないのです。

抗うつ薬の作用だけを考えると、精神的にも身体的にも依存性はほとんどないといってもいいのですが、「飲んでいると安心」という気持ちのために、抗うつ薬が手放せなくなることがあります。

このような場合、主治医に相談すると、定期的に抗うつ薬を飲むのは止めて、うつ症状が重くなった時、あるいはうつ症状が重くなりそうだと感じた時だけ、頓服的に抗うつ薬を飲むようにアドバイスされることもあります。

これは、抗うつ薬の作用によるものではなく、まったく精神的なものです。

抗うつ薬を常に持っていると安心感が得られるために、実際は抗うつ薬を使う必要がない場合があります。

(2008年4月9日掲載)
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この記事へのコメント
1. Posted by なつみ   2011年01月03日 04:06
私は、統合失調症で、睡眠障害もあります。毎日自殺したくて薬をあるぶん沢山飲んでしまうのですが、一週づつの薬の服薬だけですが、寝てるあいだにかってに自分がしたかったことをしているようで、警察のやっかいになっています。
これが、薬によっているだけなのか、人格障害なのかわかりませんが、朝目覚めるとかならず薬を飲んで寝ていた格好でいます。
2. Posted by 運営者どすこい   2011年01月03日 07:06
なつみさん
はじめまして。
統合失調症の場合、薬の服用をきちんと守ること(服薬コンプライアンス)が最も大事だと言われています。服薬コンプライアンスを堅持できないと、なかなか改善にはつながらず、かえって悪化させるケースもあるようです。
寝ている間の自覚のない行動は悩みの種ですね。ODの影響かもしれませんが、この点について主治医の先生は何と言っていますか?
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