心を癒す「コレステロール」

生活習慣病にとって、コレステロールは大敵のようにいわれていますが、脳の働き、特に気分の安定のためには、脂肪を極端に制限することは良くないとされています。

近年では、生活習慣病として、高コレステロール血症が話題になっています。

コレステロールは、一部は食物から取り込まれますが、多くは体内で合成されます。

実験的には、コレステロールは、脳細胞の突起を増やして脳の発育を促進させることがわかっています。

確かに脂肪の摂り過ぎは肥満をもたらし、特に、コレステロールの摂取は動脈硬化を引き起こすとされています。

しかし、脳にとっては、栄養としてのコレステロールが必要なのです。

老年期になると、うつ病が増加します。

ある研究では、老年期のうつ病にコレステロールが関係している可能性があることが指摘されています。

コレステロールが低いと、うつ病の罹患率が高まり、その傾向は高齢になるほど強くなるというのです。

また、不安障害、非行、暴力行為、注意欠陥・多動性障害(ADHD)でも、コレステロールの血中濃度が低いという研究報告もなされています。

これらのことから、極端なダイエットはコレステロールの血中濃度を過度に低下させ、脳にとっては不健康だといえそうです。

(2008年4月10日掲載)
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