心を癒す「ワイン」

杏林大学とサントリーの共同研究により、ワインの香りが脳をリラックスさせることが明らかにされました。

実験は、ワインの香りのリラックス効果を評価する為、30歳代の女性16人を被験者として、脳波のアルファ波測定と質問紙調査を実施する方法で行われました。

ワインのサンプルは6種類(カベルネソーヴィニヨン、メルロ、コンコード、シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、マスカット)を用い、比較対象としてワインと同じ濃度の12%エタノール水溶液を用いています。

得られたデータを統計解析したところ、6種類全てのワインに、エタノール水溶液に比べて、ほとんどの周波数帯域でアルファ波を増大させ、リラックス効果が確認されたということです。

特に、ワインの中でも、コンコード、シャルドネ、ソーヴィニヨンブランの3種類のワインで、アルファを有意に増大させリラックス効果が高いことが確認されたといいます。

このことから、ワインを飲むときは、じっくりと「香り」を楽しむとリラックスに効果的といえます。

しかし、ワインの飲みすぎはよくありませんので、念のため。

(2008年4月10日掲載)
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