心を癒す「チロシン」

脳を覚醒させ気分を高揚させる脳内神経伝達物質に、ドーパミンがあります。例えば、難しい問題が解けた時や、良いアイデアが思いついた時など、満足感を起こさせる快感物質が、ドーパミンです。

このドーパミンを多く出させる作用を持つ物質が、チロシンです。チロシンが豊富に含まれている食品としては、タケノコや鰹節があります。

チロシンは、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖と組み合せることにより、一層良い効果が期待できるといわれています。したがって、ブドウ糖にかわる米と組み合せたタケノコご飯は、まさに理想的な料理といえそうです。

ちなみに、タケノコの間に詰まっている白い粉状のものが、チロシンです。

チロシンはタケノコや鰹節のほかに、肉、牛乳、アーモンド、ピーナツなどにも豊富に含まれています。

また、脳内でチロシンをドーパミンに変えるのに必要となるのが、ビタミンＢ６です。

ビタミンＢ６を豊富に含む食品としては、マグロ、カツオ、サケ、牛乳、バナナなどで、これらの食品を一緒にとると、忍耐力や意欲のアップも期待できます。

（2008年9月21日掲載）