アルコール依存症は心の病

アルコール依存症とは、飲酒が他のどんな事よりも重要で価値があるものになった状態で、アルコールに対する強い欲求(心理的依存)、耐性(摂取による効果を得るために大量のアルコールを必要とする)、身体的依存を内容とする病態をいいます。

現在、成人で男性の9割、女性の5割、全人口の約半分にあたる6千万人が飲酒しており、このうち、アルコール依存症の患者は、200万人を超えると推定されてます。

アルコールを飲めば、緊張がとけ陽気な気分になり、その時は憂さも晴れます。しかし、アルコールには依存性があり、自分では気づかないうちに飲む量も増え、身体への影響はもちろん、「心」への影響が出てきます。

アルコール依存症になると、気分が不安定になったり、攻撃的な言動や判断力の低下が起こり、日常生活に支障が出るようになります。

また、アルコール依存症を基盤として生じる様々な精神疾患的状態をアルコール精神病とよぶこともあります。

アルコール精神病には、アルコール幻覚症(多くが幻聴)、アルコール妄想症(アルコールパラノイアやアルコール性嫉妬妄想とよばれる、配偶者に対する不倫などの不実妄想が代表例)、持続性健忘障害(ウェルニッケ・コルサコフ症候群ともよばれ、多くが慢性化)などがあげられます。また、飲酒中における血中アルコール濃度の上昇によるアルコール・ブラックアウトとよばれる健忘もあります。

最近では、医学的見地から、アルコール依存症を精神疾患の一つとして捉えるようになっています。

アルコール依存症の主な症状は、次のとおりです。

  • 自分の意志で飲酒のコントロールができない。
  • 常にアルコールに対する強い渇望感がある。
  • 飲酒で様々なトラブルを起こし反省はするが、それを忘れようとまた飲酒を続ける。
  • 頭痛、不眠、イライラ感、神経過敏、発汗、手指や全身の震え、けいれんなどの離脱症状(禁断症状)が出る。
  • 自分の考えよりも大量に長時間飲酒する。
  • 断酒や節酒をしたいとは思っているが成功しない。
  • 飲酒のため仕事や娯楽活動を放棄する。
  • 飲酒による身体的・精神的なダメージがあることを理解しながらも飲酒が続く。

アルコール依存症の治療としては、まず、アルコールによる病的な変化が身体や精神に生じ、そのために過剰な飲酒行動が起こるということを、本人や周囲の人が理解することから始まります。

また、心療内科などの医療機関では、断酒会の参加を勧めるとともに、シアナミド(製品名:シアナマイド)やジスルフィラム(製品名:ノックビン)を処方し、アルコール摂取を制限するという治療をする所もあります。シアナミドやジスルフィラムは、抗酒薬(こうしゅやく)とよばれ、アルコールの分解を抑え、少量の飲酒でも強く不快な二日酔い状態にさせて、飲酒を進まなくさせることを目的に使用される薬です。一般的には、より安全で無味無臭のシアナミドの方が広く用いられているようです。

【アルコール依存症に詳しいサイトのご紹介】
富山市にあるアイ・クリニックの吉本博昭医師が運営するサイトです。
Good−byeアルコール依存症

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(2008年10月1日掲載)
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この記事へのコメント
1. Posted by 神経質   2012年08月12日 08:56
初めましておはようございます。実は私はアルコール依存症とうつです。今は断酒して6年になります。でも昨年10月から調子が悪くなり洗顔をしたり服を着替えたりする当たり前の事が出来なくなりました。でも最近やっと少しずつですが服をきがえられるようになりました。又私も人と接する事が苦手なので友達もいません。ちなみに今は自分の事で精一杯なので主人に家事、子供たちの教育、しつけ、経済管理、なにからなにまで全部やってくれています。自分が女でいるのになにもできないなんて正直へこみます。でも皆色んな所で又皆色んな思で、頑張っているので私も少しだけ無理をしないで頑張ってみます。
2. Posted by 運営者どすこい   2012年08月12日 09:50
神経質さん
こちらへもようこそ。
先日のお薬で少し落ち着いたようですね。コツコツ一つ一つ出来る事を増やして行きましょうよ。そうすれば、自信もついて来ますよ。
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