末期がん患者のうつ状態

末期がんの患者の多くが、うつ状態を経験しているといいます。

末期がんの患者のうつ状態は一般に、「準備性うつ」と「反応性うつ」の2種類に分けられています。

準備性うつとは、末期がん患者に特有のうつ状態で、死が迫ったとき、それを自分のこととして受け入れていく過程で、不安や絶望感から、うつ状態に陥るものです。

準備性うつの特徴としては、じっと塞ぎ込み、物事に対する関心や興味を示さなくなるなどが一般にいわれています。

反応性うつとは、心身の変調や環境の変化に反応してうつ状態が引き起こされるもので、大きな誘引として、がんによる痛みがあげられています。

また、長期にわたる入院生活や病状の悪化、仕事の喪失、経済的不安などが引き金になることも少なくないようです。

末期がん患者のうつ状態に対するサポートは、今後のターミナル・ケアの重要な課題だと思います。

(2009年4月7日掲載)
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