自殺防止に向けた家族の対応
自殺の恐れがある場合、本人が家にいるときでも、外出するときでも、家族のうちで誰か1人は必ず付き添うようにすべきです。
特に、早朝に目覚めて眠れないときは、自殺を図るケースが少なくないので、不眠が強く現れている場合には、家族の誰かが一緒の部屋で寝るといった対応も必要です。自殺の危険性が非常に高いと判断される場合は、片時も本人から目を離してはなりません。
ただ、このような家族だけの対処には限界もあり、家族の精神的・肉体的負担も大きくなることから、主治医と相談して、本人に入院をすすめることも重要な一つの選択肢となります。
入院すれば完全に自殺を防ぐことができるわけではありませんが、単なる監視だけでなく、抗うつ薬の点滴や、電気けいれん療法(ECT:全身麻酔をかけ筋弛緩薬を投与して頭部へ電気的刺激を加える方法で、自殺の危険性が高く、抗うつ薬の効果が現れるまで待てない場合に大変有効とされています。通電治療法ともいいます。)などを必要に応じて実施できることや、医師や看護師との話し合いの中で自殺念慮が薄まることも期待できるといわれています。
また、現実の生活から距離を置くことができ、本人の気持ちも切り替えやすくなるといったメリットもあります。
(2009年4月9日掲載)
特に、早朝に目覚めて眠れないときは、自殺を図るケースが少なくないので、不眠が強く現れている場合には、家族の誰かが一緒の部屋で寝るといった対応も必要です。自殺の危険性が非常に高いと判断される場合は、片時も本人から目を離してはなりません。
ただ、このような家族だけの対処には限界もあり、家族の精神的・肉体的負担も大きくなることから、主治医と相談して、本人に入院をすすめることも重要な一つの選択肢となります。
入院すれば完全に自殺を防ぐことができるわけではありませんが、単なる監視だけでなく、抗うつ薬の点滴や、電気けいれん療法(ECT:全身麻酔をかけ筋弛緩薬を投与して頭部へ電気的刺激を加える方法で、自殺の危険性が高く、抗うつ薬の効果が現れるまで待てない場合に大変有効とされています。通電治療法ともいいます。)などを必要に応じて実施できることや、医師や看護師との話し合いの中で自殺念慮が薄まることも期待できるといわれています。
また、現実の生活から距離を置くことができ、本人の気持ちも切り替えやすくなるといったメリットもあります。
(2009年4月9日掲載)
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