パワハラとメンタルヘルス

パワハラとは、中央労働災害防止協会では、「職場において、職権などの力関係を利用して、相手の人格や尊厳を侵害する言動を繰り返し行い、精神的な苦痛を与えることにより、その人の働く環境を悪化させたり、あるいは雇用不安を与えること」と定義しています。

パワハラの代表例としては、感情的に怒鳴りつける、執拗に罵る、根拠のない批判を繰り返す、無視する、仕事を与えない、降格させるなどがあげられます。

パワハラは、いうまでもなく、メンタルヘルスに非常な悪影響を及ぼします。

パワハラは、その行為を行った上司個人の責任のみならず、会社の責任も問われることになります。近年、上司によるパワハラを原因の1つとして、労働者の自殺を労災認定するケースが増えてきています。

例えば、いわゆる「前田道路事件」は、前田道路の社員がうつ病で自殺したケースですが、松山地裁の判決(2008年7月1日)では、自殺は上司のパワハラが原因だったとして、会社に3千万円余りの賠償を命じています。

自殺した前田道路の社員は、上司から過剰なノルマを強要され、「会社を辞めても楽にならないぞ」などと繰り返し叱責され、その結果、うつ病を発症して会社の営業所内で首つり自殺をしています。

松山地裁の判決では、上司のパワハラは違法と評価せざるを得ないとし、加えて、自殺は予見可能だったとして、会社の責任を認めています。労働基準監督署もこの自殺につき、労災を認定しています。

(2009年6月5日掲載)
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