任意入院とは?

任意入院とは、精神障害者本人の同意に基づいて行われる精神科病院への入院をいいます。

精神保健福祉法では、精神科病院の管理者は、精神障害者を入院させる場合においては、本人の同意に基づいて入院が行われるように努めなければならないと規定しています。

この規定自体、当たり前といえば当たり前なのですが、従前には法的な規定がなく、1987(昭和62)年の改正で設けられたものです。

改正前においては、入院というと「強制的」なものが多く、家族等により強制的に入院させられたとして退院後にトラブルとなるケースが多くみられたため、精神障害者本人の意思を尊重することで、人権擁護の観点からも望ましいとされ、任意入院を促進させるために設けられた規定です。

なお、法解釈論として、「同意」には、精神障害者本人の明確な意思表示だけでなく、積極的に入院を拒否していない場合も含むとされています。「強制ではない」ということに中心的意義があることが、その根拠となっています。

(2009年2月16日掲載)
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この記事へのコメント
1. Posted by とらお   2015年06月09日 17:19
3月後半から4月後半まで
任意入院で精神科に入院していました。
最終的に同意したのは妻でした。
彼女はその結果私が職を失うとは
まったく考えなかったのでしょう
退院して社長に呼び出されて
退職勧告を受けたことを
妻に告げると
「社長さんは事務仕事もあるから
大丈夫と言っていたのに。」と
しばし呆然としていました。
精神科の入院はよほどのことがないと
社会的ダメージを受ける可能性があります
原因が明確に現在の職場に有ればいいかもしれませんが、不明確な場合は要注意です。
わたしは社長に「この程度で体調が悪くなるようならこの会社ではやっていかれない」と言われました。
2. Posted by 運営者どすこい   2015年06月10日 06:07
とらおさん
精神科入院だけの理由で“退職勧告”とは、ちょっとひどい話ですね。入院までの経緯は分かりませんが、踏み留まることも可能だったかもしれませんね。まあ、後悔先に立たずですが。
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