うつ状態とは?
うつ状態の主な症状は、感情面における抑うつ気分と精神活動の抑制(これを精神運動制止とよぶこともあります)であり、うつ状態とは症候群(シンドローム、多彩な病的な変化が集まった病態)をいいます。
抑うつ気分という用語に、抑えるという「抑」が入っているので、「うつを抑える」つまり「うつではない気分」と捉えられがちですが、そういう意味ではなく、抑うつ気分とは、「うつによって抑え込まれた気分」という意味です。
うつ状態はうつ病に典型的に現れますが、うつ病に限らず統合失調症や不安障害などの精神疾患や、パーキンソン病や進行麻痺などの身体疾患においても現れることがあります。
うつ状態においては、やる気が起きない、何をするにも億劫、考えが浮かばない、判断力や決断力が低下して頭の回転が鈍る、動作が緩慢になる、他人の話しについていけないなどが多くみられ、さらに酷くなると、話しかけられてもいつまでも返答ができなかったり、意識がはっきりとせず何をしたらよいのか分からなくなる(昏迷)、といった症状も現れるようになります。
口数が減り、極端な場合、無口になります。また、さまざまな妄想がみられることもあり、たとえば、自分は無価値な人間という微小妄想、周囲に迷惑をかけているという罪業妄想、不治の病になってしまったという心気妄想などがあります。
抑うつ気分は、特に朝が最も酷く、夕方にかけて良くなるという日内変動(にちないへんどう)が典型ですが、一日中気分が低空飛行で晴れない場合もあります。
また、強い焦燥感や不安感を伴う場合や、自分が考えたり行動しているという実感がなかったり、自分と外界との間にベールがあるといった現実感の消失、その他、強迫観念を伴う場合もあります。
身体面では、睡眠障害(寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚める、ときには過眠)、食欲や性欲の低下あるいは消失、口の渇き、体の各部の痛みなどが多くみられます。
(2009年8月28日掲載)
抑うつ気分という用語に、抑えるという「抑」が入っているので、「うつを抑える」つまり「うつではない気分」と捉えられがちですが、そういう意味ではなく、抑うつ気分とは、「うつによって抑え込まれた気分」という意味です。
うつ状態はうつ病に典型的に現れますが、うつ病に限らず統合失調症や不安障害などの精神疾患や、パーキンソン病や進行麻痺などの身体疾患においても現れることがあります。
うつ状態においては、やる気が起きない、何をするにも億劫、考えが浮かばない、判断力や決断力が低下して頭の回転が鈍る、動作が緩慢になる、他人の話しについていけないなどが多くみられ、さらに酷くなると、話しかけられてもいつまでも返答ができなかったり、意識がはっきりとせず何をしたらよいのか分からなくなる(昏迷)、といった症状も現れるようになります。
口数が減り、極端な場合、無口になります。また、さまざまな妄想がみられることもあり、たとえば、自分は無価値な人間という微小妄想、周囲に迷惑をかけているという罪業妄想、不治の病になってしまったという心気妄想などがあります。
抑うつ気分は、特に朝が最も酷く、夕方にかけて良くなるという日内変動(にちないへんどう)が典型ですが、一日中気分が低空飛行で晴れない場合もあります。
また、強い焦燥感や不安感を伴う場合や、自分が考えたり行動しているという実感がなかったり、自分と外界との間にベールがあるといった現実感の消失、その他、強迫観念を伴う場合もあります。
身体面では、睡眠障害(寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚める、ときには過眠)、食欲や性欲の低下あるいは消失、口の渇き、体の各部の痛みなどが多くみられます。
(2009年8月28日掲載)
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