ピック病とは?

ピック病とは、アルツハイマー病とともに、初老期痴呆の代表的な疾患とされています。

ピック病は、40歳から65歳前後で発症し、進行性であるため平均7年間の経過後合併症で死亡することが多いとされています。

ピック病では、前頭葉から側頭葉にかけて脳の萎縮が起こり、脳の機能が著しく障害されます。

ピック病の特徴は、パーソナリティ障害(人格障害)を来す点にあります。

パーソナリティ(人格)の変化は、周囲に対する関心が全くなくなり、自発的に行動することがなくなります。また、万引きや破廉恥な行為など、行動に抑制がきかなくなるのも特徴で、まったく違う性格に変わってしまいます。

また、質問をはぐらかすなど不熱心で軽率ともいえる態度や、会話の中で何度も同じ言葉を繰り返すということも、ピック病ではよくみられるとされています。

ピック病のこれらの特徴は、痴呆の症状が現れる前にみられることが多く、当初は病気によるものとは思えず、家族や社会を巻き込んだ大きな問題に発展してしまうケースが少なくないといわれています。

(2009年12月11日掲載)
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