自我意識の異常と精神障害
自分自身を認識する、つまり自分が他ならぬ自分であると認識することを「自我意識」といいます。自我意識の異常(自我障害)は、主に次の3つに分類されています。
1つが「離人症」といわれるもので、自分がしているという感じがしない、自分が自分であるという実感がない、景色が生き生きと感じられないといった状態で、うつ病や統合失調症などの精神疾患に多くみられるとされています。
2つ目が「作為体験」といわれるもので、自分の行動や考えが誰か(ときに電波など)に操られているといった体験(させられ体験)、考えが抜き取られたり(思考奪取)、考えが注入されたり(思考注入)、考えがひとりでに浮かんでくる(自生思考)などをいいます。作為体験は、統合失調症にみられる特徴的な症状の一つとされています。
3つ目が「同一性意識の障害(多重パーソナリティ障害)」といわれるもので、自分は過去の自分とは全くの別人と感じるもので、二つの異なる人格が交代して現れる状態(いわゆる二重人格や多重人格)です。狐や神が自分に乗り移っているといった憑依現象(ひょういげんしょう)も、同一性意識の障害に近いものとされています。
(2009年12月14日掲載)
1つが「離人症」といわれるもので、自分がしているという感じがしない、自分が自分であるという実感がない、景色が生き生きと感じられないといった状態で、うつ病や統合失調症などの精神疾患に多くみられるとされています。
2つ目が「作為体験」といわれるもので、自分の行動や考えが誰か(ときに電波など)に操られているといった体験(させられ体験)、考えが抜き取られたり(思考奪取)、考えが注入されたり(思考注入)、考えがひとりでに浮かんでくる(自生思考)などをいいます。作為体験は、統合失調症にみられる特徴的な症状の一つとされています。
3つ目が「同一性意識の障害(多重パーソナリティ障害)」といわれるもので、自分は過去の自分とは全くの別人と感じるもので、二つの異なる人格が交代して現れる状態(いわゆる二重人格や多重人格)です。狐や神が自分に乗り移っているといった憑依現象(ひょういげんしょう)も、同一性意識の障害に近いものとされています。
(2009年12月14日掲載)
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