自律訓練法とは?

自律訓練法とは、自己暗示の練習によって、全身の緊張をほぐしリラックスさせ、心身の状態を自分で上手にコントロールできるように考案された訓練法をいいます。

自律訓練法は、自己催眠状態を体験する治療法です。催眠状態は、心身をリラックスさせ、ストレスに対する耐性を高めるとされています。

また、催眠状態にある時には、腕や足が重く感じられたり、温かく感じられることが催眠に関する研究により明らかにされています。これは、筋肉の緊張が緩んでリラックスしている状態でもたらされる感覚です。自律訓練法では、これと同じ感覚を自分自身で作り出して体験します。

自律訓練法は、不安や緊張を伴ういわゆる神経症心身症自律神経失調症、その他ストレスを原因とする各種疾患、頭痛や肩こりといった不定愁訴(明白な体の病気がないのに様々な自覚症状を訴える状態)などの治療・改善に用いられるだけでなく、心身の健康や増進のためにも広く用いられています。

自律訓練法を行うにあたっては、「公式言語」とよばれる言葉を、頭の中でゆっくりと反復します。たとえば、「気持ちが落ち着いている」「両手両足が重い」「両手両足が温かい」「心臓が楽に打っている」「楽に呼吸している」「お腹が温かい」「額が涼しい」といった言葉を、初めは外界からの刺激をできる限り遮断して、頭の中で繰り返します。

ポイントとしては、そのような状態を得ようと積極的に意識を集中するのではなく、そのような状態になるのを「待つ」といった心構えが大切とされています。

(2010年1月23日掲載)
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