気分障害:うつ病と躁病

うつ病と躁病は、心の病、気分の病などといわれますが、国際的な診断基準では「気分障害」に分類されます。

誰でも、嫌な事があったり、悲しい事があったりした場合には、気分が落ち込み、逆に、うれしい事があれば、気分は高揚します。これらの気分の変化は、自然なもので、どちらかに偏ることもなく、時々刻々と変化し得るものです。

気分障害という用語から、気分的な変化、特に気分的な悪さ一般をイメージしやすいですが、気分障害と自然の気分の変化は、異なるものです。

うつ的な気分の変化や、躁的な気分の変化が、これといった原因もなく長期間持続する場合が気分障害であり、病気として扱わなければなりません。

うつ病と躁病とでは、全く正反対の症状が現れますが、どちらも主な症状は気分の異常であり、共通点が多いとされています。

気分障害は、普段の気分から明らかに逸脱しているものであり、周期性や反復性を持つ場合が多くあります。

気分障害の下位に分類されるものとしては、うつ病の症状だけを示す「うつ病性障害」と、これに加えて躁病の症状を示す「双極性障害」があります。なお、躁病の症状だけを示す単極性躁病を双極性障害に分類するか独立したカテゴリーにするかには、議論があるようです。

(2010年1月15日掲載)
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この記事へのコメント
1. Posted by バニー   2010年01月25日 20:42
初めまして。
現在鬱と闘いながら仕事をしているものです。
大変参考にある情報ありがとうございます。
これからよろしくお願いします。
2. Posted by 運営者どすこい   2010年01月25日 22:11
バニーさん
はじめまして。ご訪問ありがとうございます。
辛いなかでのお仕事、ダブルパンチでさらにお辛いですね。たまには、息抜きを。またコメントくださいね。
3. Posted by とらお   2015年06月09日 21:35
どすこいさん
病気の分類とても難しいですね。
わたしの主治医(長野での)
診断では軽度ではあるが、双極性障害、適応障害
気分障害とされました。
健康保険証がやっと来たので、近所のクリニックを受診しようと思っています。
(10年前の時点で気分障害と診断されたのですが
具体的な説明がなかった為、自分の病気を真剣に考えることが有りませんでした。)
 紹介状は有りませんが、今までの経緯を
説明して治療していこうと思います。
4. Posted by 運営者どすこい   2015年06月10日 06:12
とらおさん
保険証が届いて良かったですね。受診すれば少し落ち着きそうですね。
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